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なかなか珍しい光景で、とても可愛らしく見えますね。
でもこれは、悪い兆候なのだそうです。
本来コアラは、このように水を直接飲まなくても水分を得ることができるのだそうです。
ではなぜ、このような光景が見られるようになったのでしょうか。
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オーストラリアの野生動物のシンボルの一つであるコアラは、通常は彼らが食べているユーカリの葉から、必要な水分は摂取しているのです。出典:https://www.boredpanda.com/thirsty-koalas-drinking-stations-australia/
コアラがよく食べているのを目にするユーカリの葉。
このユーカリの葉には水分も含まれており、コアラたちはこの葉っぱを食べることによって水分も摂取できていたのです。
ところが気候の変化による通風や野火などが原因でユーカリの葉は完全に乾燥してしまい、コアラたちはユーカリの葉を食べても水分が摂取できなくなってしまったため、直接水を飲まなければならないことになってしまったのですね。
そこでこの問題を解決しようと、フレッドさんという一人の農家の男性が行動を起こしました。
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彼は「Blinky Drinkers」と呼ばれる発明品を作りました。出典:https://www.boredpanda.com/thirsty-koalas-drinking-stations-australia/
それは木に取り付けられていて、のどが渇いたコアラが近づいてきた時に水を与えることができるウォーターステーションです。
木の上で生活をしているコアラが、自分で水を飲むにはどうしたらいいのか、フレッドさんは考えました。
そこで思いついたことは、木の枝の間にコアラたちが飲みやすいような水の入った容器を設置することでした。
これによりコアラたちはのどが渇いたときに自分のタイミングで、水を摂取することができるようになったのです。
ただの農家だったフレッドさんが、コアラたちを救うために懸命になって取り組んだ姿には、愛を感じますね。
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彼らは、地球温暖化の影響を受けているコアラの今の水の飲み方について、深い洞察を得ようとしています。出典:https://www.boredpanda.com/thirsty-koalas-drinking-stations-australia/
悲しいことに現在、野生のコアラは43,000匹しか残っていないのです。
フレッドさんはその後、シドニー大学の研究者と協力して、今のコアラの生態について観察や調査を始めたそうです。
地球の環境変化によって、食べ物だけではなく住む場所までも奪われてしまっている動物たちは、コアラだけではなくたくさんいると思います。
地球の環境を、少しずつ動物たちが住みにくいものにしてきてしまったのは人間です。
これ以上、野生の動物たちを減らしてしまわないためにも、私たちが今できることをやっていきたいですね。