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他にも「ナナ」という商品名のドッグフードも販売しています。「ナナ」が原料から製法までこだわった総合栄養食であるのに対して、「モッピー」は求めやすい価格の手ごろなドッグフードとなっています。
どちらのフードもオーストラリアの原材料を使用し、オーストラリアの工場で生産されています。1998年の発売以来多くの方に愛されているロングセラー商品です。
オーストラリア産のドッグフードでありながら、日本の風土や環境に合わせた良質な原材料を使ったドッグフード「モッピー」の特徴を見てみましょう。
・うんちの臭い軽減
特に室内飼いしている方で愛犬のうんちの臭いに困っている方は少なくありません。「モッピー」はユッカフォーム抽出物を配合しているため、気になるうんちの臭いを軽減してくれます。
・お口ケア
「モッピー」は水分量を抑えているため、粒が硬めになっています。硬いフードを食べることによって、歯垢が歯につくことを抑えることができ、その結果歯石予防にもつながります。お口のにおい対策にもなります。
・つややかな毛並み、健康な被毛、皮膚維持へ
毛並み、毛艶は愛犬の健康のバロメーターです。「モッピー」では菜種油、ひまわり油、魚油、亜麻仁油を配合し、つややかな毛並みを保つサポートをしています。
またカルシウムやビタミンB6、亜鉛などを配合することで健康な被毛や皮膚維持をサポートしています。
・ビタミン、ミネラル配合
何かと不足しがちなビタミン、ミネラルをバランスよく配合することで、健康維持をサポートしています。
こうしてみてみると、愛犬の健康維持に配慮されたドッグフードに思えますが、実際はどうでしょうか?実際に原材料を分析して愛犬に安心して与えることができるドッグフードかどうか見てみましょう。
Africa Studio/shutterstock.com
では早速原材料を見てみたいと思います。今回は「モッピーレギュラー」の原材料を分析してみましょう。原材料は以下の通りです。
小麦、ラム、米、家禽、コプラミール、動物性油脂、コーングルテンミール、菜種油、ひまわり油、魚油、亜麻仁油、ビタミン類(A、D3、E、K3、チアミン、リボフラビン、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、ピリドキシン、シアノコバラミン、葉酸)、ミネラル類(銅、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素、セレン、カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、マグネシウム)、ユッカフォーム抽出物、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)となっています。
では詳しく見てみましょう。
「モッピー」の原材料欄を見てみると、一番初めに「小麦」があげられています。つまり「モッピー」のメイン原材料は穀物ということになります。肉食動物である犬は動物性たんぱく質である肉や魚が一番必要なことを考えると、穀物がメインになっているドッグフードは残念です。
さらに穀物は犬が消化吸収を苦手とする食材の一つです。穀物を消化するためのアミラーゼという酵素を持っていないため、消化吸収ができず消化器官に負担をかけてしまいます。その結果消化不良やアレルギーを起こしてしまいかねません。
特にメイン原材料になっている小麦は犬がアレルギーを起こしやすい食材と言われています。そんなアレルゲンがメインになったフードを愛犬に与えたいですか?
他にも「米、コーングルテンミール」が使用されています。コーングルテンミールの元であるトウモロコシは小麦同様犬がアレルギーを起こしやすい食材です。
さらに米は比較的消化が良くアレルギーを起こしにくい食材とされいますが、米は炭水化物であるため体内で糖質へと変わり、大量に摂取すると肥満の原因となります。
こういった理由から穀物はドッグフードにはふさわしい食材とは言えないのです。できれば愛犬には穀物不使用のグレインフリードッグフードを与えたいものです。
続いて記載されているのが肉類「ラム、家畜」です。犬にとって一番必要な原材料である動物性たんぱく質です。オーストラリアの原材料を使ったオーストラリア産ということだけあってラム肉が使用されています。
ラム肉は高たんぱく、低コレステロール、アミノ酸バランスも優れた肉です。アレルギーも少ないことからアレルギーが心配な犬にも与えることができる肉です。ラム肉の使用は高く評価できます。
しかし気になるのは「家畜」という表記です。ラムと書かれていればどんな肉を使用しているのかわかりますが、家畜という表記ではいったいどんな肉を使用しているのかが全くわかりません。どんな肉を使用しているかわからないということは「ミール系」の可能性もぬぐい切れないということになります。
ミール系というのは人間が食べることのない本来なら破棄にするような部位を粉砕して使用した肉のことを言います。例えば食用に取り除いた残りの部分、鳥のくちばし、骨、羽根、血液、あしなどです。
さらにもっと危険なものになると、病気で長期間薬物投与された死にかけの家畜の肉や、事故死して腐りかけている家畜の肉などが使用されている可能性もあるのです。
これら粗悪な原材料は腐っていたり、傷みが進むため大量の保存料や酸化防止剤といった合成添加物が使用されます。
これら添加物は強い防腐効果がある一方、発がん性や内臓疾患といったリスクがあります。しかもミール系に使用している添加物はドッグフードの原材料欄には記載されません。ですからどれだけ危険な添加物が大量に使用されていても私たちはわからないのです。
こういった理由から、どんな肉を使用しているか明らかでないものは避けたいものです。
「モッピー」では脂質は犬にとって必要な栄養素の一つである多くの脂質が配合されています。「モッピー」で使用されている油は「動物性油脂、菜種油、ひまわり油、魚油、亜麻仁油」です。
魚油や亜麻仁油は必須脂肪酸のオメガ3脂肪酸を、菜種油やひまわり油は同じく必須脂肪酸のオメガ6脂肪酸が含まれているので、健康な皮膚、被毛維持のサポートをしてくれます。健康的なつややかな毛並み、毛艶に欠かすことのできない栄養素です。
このように良質の油を使用している点は高く評価できるのですが、気になる原材料もあります。それが「動物性油脂」です。動物性油脂は愛犬家が避けたいとする粗悪な原材料の一つです。なぜなら動物性油脂は中身が不明だからです。
肉類のところでも触れたように、どんな原材料を使用しているか明らかにしていない場合、多くは粗悪な原材料を使用している可能性があります。動物性油脂の場合も、多くの家畜、動物から搾り取った脂をブレンドして使用している可能性があります。
もしかしたら病気で死にかけの家畜や死んで腐っている家畜から搾り取った脂かもしれません。
当然そういった脂の鮮度が良いわけがありませんので、大量に酸化防止剤が投与されます。強力な酸化防止剤には発がん性やアレルギーといったリスクがあり、健康被害をもたらします。そんな危険な原材料を愛犬に与えたいと思いますか?
もう一つ気になる点は使用している油が多いことです。動物性油脂以外の油は良質なオイルが使用されてはいますが、どの程度使用されているかがわからないうえに種類が多いですね。いくら良質のものであってもたくさん取ると体調を崩すこともあります。
特に胃腸の弱い犬は胃腸に負担をかけるためおなかを壊すことがあるかもしれません。注意が必要です。
「モッピー」で高く評価できる点は、余計な合成添加物を使用していないところです。
安いドッグフードを見てみると人工保存料や香料、人工着色料など多くの添加物が大量に使用されています。しかしこれら添加物の中には発がん性などの健康被害をもたらすものもあるのでできれば避けたいところです。
その点「モッピー」は香料、着色料一切使用していません。ドッグフードを日持ちさせるために欠かすことのできない酸化防止剤に関しては、安全性の高い天然由来のもの「ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物」を使用しています。
他のドッグフードではあまり見かけることのない原材料のひとつ「コプラミール」ですが、これはココナッツミルクやココナッツオイルを搾り取った残りカスのことです。栄養価の高い食材で犬の健康維持にも役立っています。
またコプラミールは犬の嗜好性が高いということが研究によって明らかにされてきました。
天然成分でありながら犬の嗜好性を高めることができるコプラミールは優れものです。
ではここからは「モッピー」の成分を見てみましょう。成分は以下の通りです。
たんぱく質20%以上、脂質12%以上、粗繊維3.%%以下、灰分7%以下、水分8%以下、エネルギー320Kcal/100gとなっています。
タンパク質、脂質とともにAAFCOの基準は満たしていますがタンパク質が低めになっています。
ラム肉は高たんぱく、低カロリーの肉でありながら「モッピー」は低タンパクです。ということはラム肉の使用量が少ない可能性があります。
またメイン原材料が小麦であること、米やコーングルテンミールなども使用していることから、タンパク質の質も良いものとは言えません。せっかくなら良質なラム肉をもっと使ってほしいですね。
ドッグフードは様々な種類があって、何を選んだらいいのか分からないですね。ドッグフードの選び方のコツがあるんです。愛犬の食いつきが悪いのは何か意味があるのかもしれませんよ。ここでは人気のドッグフードランキング5選を紹介します。
https://mofmo.jp/article/13639