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その被毛は伸び放題のモコモコでこれでは身動きもままならない様子です。
本来、野生の羊は毛刈りを必要としません。
なぜなら彼らの被毛は自然に抜け落ちるからです。
しかしコーキーのように人の手で品種改良をされた羊の毛は自然に抜け落ちることは無く毛刈りが必要なのです。
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コーキーの被毛の量にパムさんはショックを受けました。出典:https://www.thedodo.com/on-the-farm/overgrown-sheep-koky-saved-by-shearing
「彼の被毛の深さは20cmほどもあって、手を突っ込むと吸い込まれそうなくらいだったの」とパムさん。
こちらは実際にコーキーの被毛の厚みを定規で測ってみた時のものです。
恐らく30cmほどの定規が使われたものと思われますが、その深さはほぼ20cmを示しています。
想像してみてください。
密度の高くてこれほどの厚みのある被毛に覆われてどれだけ苦しかったことでしょうか。
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分厚い被毛は辛いだけでは無くとても危険です。出典:https://www.thedodo.com/on-the-farm/overgrown-sheep-koky-saved-by-shearing
「問題はその重さなの。ここまでになると寝転ぶと起き上がることもできないし、体が圧迫されて内蔵にダメージを受けて死に至る事さえあるのよ」とパムさん。
これまでに泥だらけでもつれた被毛に覆われた犬や猫の画像をたくさん見て来ましたが、それらのどの子もコーキーと同様の命の危機にさらされていました。
一見モコモコしていてかわいらしく見える被毛も手入れを怠ると命取りになるんですね。
そもそもコーキーの飼い主はなぜ羊を飼おうと思ったのでしょうか。
もしも早い段階できちんとお手入れをしてあげていたらコーキーが苦しむことも無かったはずなのです。
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更にパムさんはコーキーの首にワイヤーが食い込み皮膚を傷つけていたことに気付きました。あともう一歩遅ければ傷口をハエに襲われウジ虫が湧くところだったのです。出典:https://www.thedodo.com/on-the-farm/overgrown-sheep-koky-saved-by-shearing
恐らく首輪の代わりに巻かれていたと思われるワイヤーですが、どんどん伸びて行く被毛の間に紛れ込み、いつしかコーキーを傷つけるようになっていたんですね。
この痛々しい状態から彼を救う方法はただ一つしかありません。
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ただちにコーキーの毛刈りが行われ、彼はとても気持ち良さそうでした。そして刈られた被毛を計ると18kgもありました。出典:https://www.thedodo.com/on-the-farm/overgrown-sheep-koky-saved-by-shearing
「物に例えると絨毯を体に巻き付けられてそれが徐々に重くなって行った感じだと思うの。それがある日誰かに解放されたら、それはもういい気分だったはずよ」とパムさん。
なんということでしょう!
この大きな絨毯のような塊がコーキーが長い間背負っていた彼自身の被毛です。
その厚みと大きさにはただただ驚愕です。
身軽になってどれだけ気持ち良かったことでしょう。
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現在コーキーは施設内で隔離されていますが、近いうちに施設に住む他の羊達の仲間に加わる予定です。しかし今は苦しみから解放してくれた人達との暮らしを楽しんでいます。出典:https://www.thedodo.com/on-the-farm/overgrown-sheep-koky-saved-by-shearing
すっかり別人ならぬ別羊に変身を遂げたコーキー。
ところで羊の毛刈りは一年中いつでもできるわけではありません。
羊達にとってその被毛は無意味な物でなく、犬や猫のような小動物同様に寒さから身を守ったりするなどの機能を持っています。
従って真冬に毛刈りをすると風邪をひいてしまったり、逆に夏に毛刈りをしないでいると暑さに耐えられなくなってしまうのです。
しかしこれからはEdgar’s Missionのスタッフが一年中そばにいて適切な時期に毛刈りをしてくれます。
一日も早く仲間達と合流して楽しい日々を過ごせるようになるといいですね。
Neglected Sheep Was Buried Alive Under 40 Pounds Of Fleece