ミリーの壮絶な過去

思わぬ事実の発覚

「ミリーの過去はそれは壮絶なものだったの。彼女は保健所で2週間も放置され、私達が引き出すことすら許されなかったのよ。やっとのことで脱出した時は、それはもう目を覆うほどの状態だったわ」RDRNYCの共同創設者ステイシーさんはそう話します。
治療のためヒューストンの動物病院へ搬送されると、ミリーが妊娠していることが発覚しました。
出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/milly-rescue-dog-loves-cuddling

こちらがテキサスの保健所を脱出した後のミリーの様子です。
折れていた脚には大きなキャストが取り付けられています。
その怪我の状態から、交通事故に遭った可能性が高そうですね。
更にこんな体で妊娠していたとは、無事に出産できる可能性のほうが低いような予感がします。
それにしても、ここまでの大怪我を負っていながら2週間もよくがんばりましたね。

困難を乗り越え母親に。しかし...

健康上問題の多いミリーの出産は困難だと予測され、メリーランド州にあるモンゴメリー動物病院へと移送され、24時間体制のケアが始まりました。やがて陣痛が始まったミリーのためにスタッフは全力を尽くしました。そして10匹の子犬を産みましたが、残念なことに全員が命を落としました。
出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/milly-rescue-dog-loves-cuddling

こちらがモンゴメリー動物病院で出産直後のミリーと10匹の子犬達の様子です。
一時はこんな風に元気にミルクを飲んでいたんですね。
それなのに10匹全員が亡くなってしまうなんて、なんという不運なのでしょうか。
ミリーにとっても、計り知れないほど辛く悲しんだでしょう。

それでも人を信じる

辛い状況にも関わらず、ミリーは立ち直り人間を信じ続けました。
「人間に酷い事をされたんだから、本来なら私達を信用なんかすべきじゃないのに、この子はそれでも私達を信じてくれる。本当にすごい子よ」モンゴメリー動物病院のシャロンさんはそう話します。
出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/milly-rescue-dog-loves-cuddling

一度に10匹の子犬を失くし落ち込んでいてもおかしくありません。
ですがミリーは、私たちが思っているよりもハートの強い子だったんですね。
もちろんミリーの大怪我に直接手を下したのはシャロンさん達ではありませんが、普通なら人間不信に陥ってもおかしくないところでしょう。
しかしそれどころか、シャロンさんに抱っこされてとてもリラックスした表情です。
ミルクでパンパンになったオッパイがちょっと切ないですが、それでも心が折れていなかったのはせめてもの救いですね。

情報提供元: mofmo
記事名:「 大怪我を負った犬をレスキュー。傷つけれられても人を信じる健気さに心を打たれる