レースドッグの悲しい生い立ち

人の愛を知る事なく育てられた

グレイハウンドのモスリーは4歳の時にドッグレース業界から保護されました。生まれた時からレース犬として人の温もりを知らずに育ってきた彼には、愛されるということが理解できなかったのです。
出典:https://www.thedodo.com/rescue-greyhound-baby-brother-1888249494.html?utm_source=facebook&utm_medium=social&utm_campaign=dodofb

レース犬として生まれたグレイハウンドは、
人に甘えたりおもちゃで遊んだりと普通の犬らしさを学ばずに育って行くと言います。

その訓練の仕方はというとベイトという疑似ターゲットをひたすら追いかけて走ること。

そうすることで闘争心が内面に構築されて行きます。
それゆえにレース前の待機所では全頭にマズルがかけられています。

これは闘争心が強いあまり、レース前に
他の犬との咬みつき合いを防止するためだと言われています。
つまり彼らは本来持つ人格を封印されて、ただ走るために育てられるのです。

慣れない環境に戸惑ったけど...

モスリーはペンシルバニア州ピッツバーグにあるグレイハウンド専門レスキュー団体Going Home Greyhoundによって保護され、ほどなくスコット夫妻の一家の一員となりました。

「モスリーはレース業界で育ったから、常にたくさんの犬に囲まれて騒々しい環境で暮らしていたんだ。だから人と暮らすことは今までに無い経験で最初は分離不安で殻に閉じこもっていたんだ」とスコットさん。
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それまで人と暮らしたことの無かったモスリーは、撫でられたり可愛がられることの意味が分からず
初めの頃はとても戸惑っていた様子だったのだそう。

生まれて初めてもらう人からの愛情。
彼には愛がなんなのかすらわからなかったのでしょう。

しかしこんなことでへこたれるスコット夫妻ではありません。
そして根気強く接してくれる夫妻の元で少しづつ少しづつ心を開き、
犬らしい無邪気な面も顔を覗かせて来たようです。

本当は甘えん坊の優しい子だった

やがて4年の月日が経ち、8歳になったモスリーはとってもお茶目でハッピーなワンコに変貌を遂げました。

「1日のうちの2%はおどけてて、それ以外はおっとりと寝てすごしてるよ。彼をレース犬から普通の犬にするには相当な忍耐力と時間がかかったけどね」とスコットさん。
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人の温もりを知らなかった犬が、今では人が大好きで、
おまけに同居している猫達とも仲良しになれる日が来るなんて、本当に夢のようですね。
これもスコット夫妻の努力の賜物です。

パパに抱きしめられてうとうとするモスリー。
新しい犬生を思いっきり楽しんでいる様子がうかがえますね。

そんな中、犬らしさを取り戻し幸せに暮らしていたモスリーに
更なる新しくて未知なる経験が待っていました。

未知なる経験に毎日ワクワク!

スコット夫妻はもうすぐ新しい命ををさずかることをモスリーに報告しました。

「彼は臨月が近づくにつれ、以前よりもっと妻に寄り添うようになったんだ。きっと彼はなにかが起ころうとしていることがわかっていたんだと思うよ」とスコットさん。
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もちろん報告をしたと言ってもモスリーに人間の言葉がわかるわけではありません。

しかし日に日に大きくなるママのお腹を毎日見つめながら、
なにか嬉しいことが起こりそうな予感を感じていたのかもしれませんね。

これから生まれて来る新しい命に対するモスリーの反応がとっても気になりますね。

新しい生命と共に始まる日々

 
情報提供元: mofmo
記事名:「 レース犬から家庭犬への道。優しい家族の愛と忍耐で心を開いたワンコの姿に感動…