1匹のイヌとの出会いで救われた人生

希望を失った日

10数年前,人生で最悪な出来事を経験しました。私の一人息子ランス(Lance)が肝臓がんのため,まだ26歳という若さでこの世を旅立ったのです。
私は何とか普通の生活を送ろうと,世界中の裕福な人のもとでパーソナルシェフとして仕事をしていましたが,それでも悲しみから立ち直ることが出来ませんでした。
出典:http://www.boredpanda.com/ten-years-traveling-with-dog-spirit-ara/

たった一人の子供を失ったこの男性,彼の人生からはその子供と共に未来への希望をも失われてしまいました。

26歳と言えば,これから自分の家族を作ってもおかしくない年齢です。この男性の人生からは,孫という存在もなくなってしまいました。

いくら立派に仕事をこなしていても,心に空いた大きな絶望という穴は埋め合わせることができませんよね。

息子と共に歩みたかった人生も途切れてしまったのですから・・・。

あるイヌとの出会い

そんなある日,ジョージア州にあるシェルターから1匹のイヌ,スピリット(Spirit)を引き取ったのです。その後,彼は私を絶望から救い出してくれることとなったのです。

失うものは何もなくなった私たちは,サイドカー付きのバイクに乗って,キャンプ用品とカメラを持って旅に出ることにしました。
出典:http://www.boredpanda.com/ten-years-traveling-with-dog-spirit-ara/
この1匹のイヌ(スピリット)との出会いが,暗闇の中であった彼の人生を光ある人生へと導いてくれたようです。

どんな出会いが自分の人生に大きく左右するのかなんかわかりませんよね。

でも,このスピリットは間違いなく,この男性にとって出会うべきイヌだったようです。

もしかしたら,神様が引き合わせてくれたのかもしれませんね。

そして,今までとは全く違う新たな人生を送ることとなったようです。

スピリットの存在

スピリットは私にとって”師匠”であり”母なる自然”のような存在でした。私たちは,まだ旅の途中で,素晴らしい天候や美しい人けのない場所を追い求めキャンプ生活をしています。これは,私たちにとって癒しのようなものなのです。
出典:http://www.boredpanda.com/ten-years-traveling-with-dog-spirit-ara/
動物の癒しの力,そして大自然のパワーって神秘的で大きいですよね。

かっこよくサイドカーに乗るスピリットの姿。とっても板についていますよね。

そして,その背後に広がる大自然・・・まるでこの世のものではないかのような神聖さを感じます。

この旅によって男性の心も少しずつ癒されてきたようですね。

旅は同じ場所にとどまっていたらつまらないですよね。すると,先へ先へと新たな土地へと心が向かっていき,自然と前向きな気持ちへと心が切り替わったりするのかもしれません。

本の出版

母親が他界した翌年,私たちは,”Freedom On Both Ends Of The Leash”という本を書きました。そして冬には,9年間の旅の様子を撮影した写真が入った“Photo Coffee Table Book“という本も書いたのです。
出典:http://www.boredpanda.com/ten-years-traveling-with-dog-spirit-ara/

息子を失い,その上,母親の他界までも経験した男性・・・それでも,今回はちょっと違うようですね。

そんな悲しみの中,心を強く持てる旅の経験を書くことになったようです。

大切な人を失った人にとっては,心強い読み物となるでしょうね。

そして未来へと・・・

今では,ハイキング,クッキング,執筆といつも忙しく退屈な時間なんてありません。美しい田舎道を走っている私たちには誰もが気付くと思います。その時は,どうか手を振ってくださいね。私たちの人生の癒しとなりますから。本当ですよ。道は偉大な先生であり,また道端で出会った人たちも私たちにとっては先生なのです。
出典:http://www.boredpanda.com/ten-years-traveling-with-dog-spirit-ara/
この色鮮やかな気球が,空中へと浮かぶ様子。まるでこの男性の心を表しているかのようですね。

今では,たくさんやらなければいけないことができ,それぞれが順調に上昇気候に乗っているようです。

愛する人を失い,心に負った悲しみは完全には消えないかもしれませんが,こうやって少しずつやるべきことを見つけ,前へ前へ進み続けることは大切かも知れませんね。

自分独りでは出来なかったかもしれないけど,そこにそっと自分を見守ってくれる相手がいてくれたからこそ出来たのかもしれませんね。

 
情報提供元: mofmo
記事名:「 最愛の息子を失い悲しみの果てにいた男性。そこから救い出してくれたのは…