ロバを思う気持ちが行政を動かす

犬は助けられたのに…

スペインの路上で疲労しきって動けなくなっているロバがいました。地元警察がその状況を調べてみると,このロバの飼い主はイヌも飼っていることがわかりました。このイヌは十分な世話を受けていなかったことが判明し,すぐさま保護施設に引き取られることになりました。しかし,このロバはそういうわけにもいきませんでした。
出典:https://www.thedodo.com/donkey-collapse-sergorbe-spain-2323678687.html

大きな荷台から伸びた引き具が,ずっしりとロバに覆いかぶさっています。

まるで,この引き具に押さえつけられているかのように身動きが一切取れないロバ。

なんとも痛ましい姿です。

そしてむかえた驚きの結果・・・

幸運にもこのロバのおかげで発見されたイヌは保護され,肝心のロバは何も処置がとられなかったのです。

なんとも不平等な結果になってしまいました。

なんとしてもロバを助けたい!

それでも,このロバを助ける方法があるはずと,ある人が”El Refugio del Burrito”というロバの救済活動を行っている団体に連絡を取ってみたのです。

この団体の関係者であるVeronica Sanchezさんは,次のように述べたのです。

「イヌもロバも同じ法の下で保護されるべきなのに,これには失望したよ。動物の命が危険にさらされている時,どう対処すべきかは明らかなことだ。管理局は何を怖気づいているんだ!これは職務怠慢だ。」


出典:https://www.thedodo.com/donkey-collapse-sergorbe-spain-2323678687.html
この不平等な対応は納得いきませんよね。

もしかしたら,この酷使されているロバの身体の方が一刻を争う問題なのかもしれないのです。

動くことができても,動ける限りこの飼い主によってこき使われるだけかもしれないのです。

この出来事は,地元の動物愛護管理局に報告されましたが,誰もが大切な命が危険にさらされていることに気付いていなかったのです。

ロバが路上で倒れてから数日後,この団体は地元裁判所と警察に緊急要請をしたにもかかわらず,何の処置を取ってくれなかったのです。
出典:https://www.thedodo.com/donkey-collapse-sergorbe-spain-2323678687.html
個人の力ではどうしようもできないはがゆさが感じられます。

これだけ訴えているのに,どうして動いてくれないんだ・・・

と思う気持ち,どうしても行政の怠慢を疑わずにはいられないですよね。

行政も手の施しようがなかったのかもしれません・・・それでも何らかの対策に協力してほしかったですよね。

団体の行動が行政を変えることに…

 
情報提供元: mofmo
記事名:「 【命の重さは平等?】衰弱しきっていた犬とロバ、助けられたのは…