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名称:ジャーマン・シェパード・ドッグ
性格:落ち着きがあり、注意深い
寿命:9歳から13歳
体重:22kg~40kg
体高:55cm~65cm
毛色:ブラック、レディッシュ・ブラウン、ブラウン、イエロー、グレー
値段相場ペットショップ18万円~、ブリーダー10万円~20万円





































ジャーマン・シェパード・ドッグの性格

国際的愛犬団体の一般社団法人ジャパンケネルクラブによると、ジャーマン・シェパード・ドッグは、落ち着きのある安定した性格です。自信に満ち注意深くも大胆で、訓練もしやすい犬種でしょう。

警察犬や災害救助犬としても有名であり非常に賢く、もともと軍用犬として改良と繁殖を重ねて誕生した犬種です。忍耐力と忠誠心を備えているため、しっかりと訓練すれば家庭を守ってくれる頼もしいパートナーになるでしょう。

その一方で飼い主からの愛情が不足すると問題行動を起こすことがあります。しっかりと散歩やコミュニケーションを取る必要があり、ある意味人間に近い犬種といえるでしょう。

ジャーマン・シェパード・ドッグの平均寿命

ジャーマン・シェパード・ドッグの平均寿命は、9歳〜13歳です。

大型犬の中では平均的です。8歳、10歳、12歳になると体が変調するため、大きな病気にかかりやすくなるといわれています。そのためこれらの歳を健康に過ごせれば、長く一緒にいられる可能性が高くなるでしょう。

ジャーマン・シェパード・ドッグの平均体重

ジャーマン・シェパード・ドッグの平均体重は、オスが30kg~40kg、メスは22kg~32kgです。成長期に体重が増え始めるとかかりやすい病気もあるため、食事の回数や量に気を配る必要があります。

ジャーマン・シェパード・ドッグの平均体高

平均的な体高は、オスが60~65cmメスが55~60cmです。

二足で立つとかなり大きいため、成犬で飛びつかれると怪我をする可能性もあります。小さい頃から飛びつき癖のしつけをするとよいでしょう。

ジャーマン・シェパード・ドッグの毛色(カラー)

認められている毛色はブラック、グレー、レディッシュ・ブラウン、ブラウン、イエローですが、鼻は単色のブラックでなければなりません。

ブラック

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レディッシュ・ブラウン

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イエロー

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グレー

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ジャーマン・シェパード・ドッグが成犬になるまでの期間

ジャーマン・シェパード・ドッグは、大型犬なので生後18ヵ月以降で成犬となります。人とのコミュニケーションを大切にすることから、室内でなるべく一緒の空間で過ごすことが望ましいでしょう。

※成犬とは身体的な成長が止まることです。

ジャーマン・シェパード・ドッグの鳴き声

ジャーマン・シェパード・ドッグは本能で吠えたり、あらゆる場面で吠えたりします。鳴き声は低く重みがあります。無駄吠えの癖がつく前に、子犬の時からしつけすることが大切です。

ジャーマン・シェパード・ドッグがかかりやすい病気

子犬がかかりやすい病気
病名時期や症状治療費
皮膚炎湿疹やかゆみ、脱毛などが見られる。生後すぐなど皮膚の弱い時期にかかりやすい。10500円
股関節形成不全股関節が正常に形成されず、歩行に異常が現れる。成長期に発症することが多い。458800円
変形性脊椎症痛みでうまく歩けなくなる。高齢の犬に多くみられる。不明

※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。

成犬がかかりやすい病気
病名時期や症状治療費
慢性表在性角膜炎角膜に血管などができて炎症を起こす病気。角膜に白い濁りや黒点、血管が見られる。不明

※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。

ジャーマン・シェパード・ドッグはダブルコートで毛量が多く、熱中症に気をつけなければなりません。気温が22〜23度を超える春頃から注意した方がいいです。普段よりも「ハアハア」と、呼吸が荒い様子を見せたら注意が必要です。
真夏の昼間はアスファルトが60度を超える時もあるほど熱く、そのような日に散歩をさせてしまう行為はNGです。

車内に置き去りにすると、窓を開けていても熱中症になる可能性があるので、エアコンをいれていくか車に置き去りにするのはやめましょう。

ジャーマン・シェパード・ドッグの体臭

皮膚トラブルをおこしやすく、体臭が強い犬種です。ヨダレが多いため口周りが臭くなりやすく、定期的なシャンプーで清潔を保ってあげるとよいでしょう。

ただしシャンプーを頻繁にすると、自分のニオイがしなくなりストレスになってしまったり、犬の肌にも刺激を強く与えてしまったりするため、月に1、2回ほどシャンプーしてあげましょう。

またジャーマン・シェパード・ドッグは他の犬と比べ肛門周りの肛門腺が多いため、臭いの強い分泌液を多く持っています。シャンプーのついでに肛門絞りをし、分泌液を出してあげるとよいでしょう。

ジャーマン・シェパード・ドッグの飼い方

ジャーマン・シェパード・ドッグは力が強いため、しっかり訓練しないとトラブルを起こす可能性があります。トレーナーなどプロにしつけをしてもらうことが最善であり、初めて犬を飼う人にとっては難しい犬種です。

また定期的に運動や散歩をしないとストレスを抱えてしまい、問題行動を起こしてしまうことがあります。日頃からコミュニケーションやスキンシップを取ることが求められるため、他の犬種と比べ簡単には飼えません。

またジャーマン・シェパード・ドックは家族とのコミュニケ―ションを大切にするため、外で飼うよりも室内で飼うほうが望ましいです。

普段過ごすスペースを別にすると不安を感じてしまうため、ある程度自由に動けて一緒に過ごせる空間でスキンシップをとりましょう。散歩だけでなく、家にいる時は体を動かすボール遊びや、おもちゃを隠す遊びなど頭を使う遊びが好ましいです。

ドッグフードの量・回数

子犬は1日2回〜3回に分けふやかして与え、成犬は一日2回が目安です。量はドッグフードによるので、パッケージに記載されている量を与えましょう。

子犬も成犬も、年齢別のライフステージに合ったドッグフードを与えます。

食べさせてはいけないもの

犬が食べてはいけない食べ物ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般
犬は避けたほうがいい食べ物ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず

上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

犬に与えてはいけない食べ物!食べてしまった時の対処法もご紹介!

犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。

https://mofmo.jp/article/19619

また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。



  • 柑橘類
  • 酢類
  • スパイス類
  • クセのある葉物野菜


上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。

抜け毛の量

被毛はアンダーコートとオーバーコートのダブルコートで、寒さに備えた剛毛ですが、夏毛に変わる際と換毛期は抜け毛が激しくなります。

抜け毛の対策には、ブラッシングが有効です。毎日ブラッシングをすれば部屋中に落ちる毛を防げますし、ほこりやフケも取り除けます。

ピン先の細いブラシであればアンダーコートに絡まった毛も抜けるため、目が細かいブラシが有効です。

お風呂の入れ方

ジャーマン・シェパード・ドッグが子犬の時は、耳に水が入らないことや不安を取り除くことが大切です。以下の手順でお風呂に入れましょう。

シャンプーは必ず犬用を使用しましょう。犬の肌や被毛に合うよう作られており、人間のシャンプーとは全く異なるためです。

ジャーマン・シェパード・ドッグの子犬のお風呂の入れ方




  1. 犬の足が少し浸る程度の水かさで、浴槽にお湯を入れる。

  2. 声をかけながら少しずつお湯をかける。

  3. シャンプーをつけて、手で洗う。

  4. シャワーで優しく泡を落とす。


成犬になると浴槽には入らないため外で洗います。ここでも声をかけながらリラックスさせることが重要です。

ジャーマン・シェパード・ドッグの成犬のお風呂の入れ方





  1. 外で犬の体を洗えるスペースを確保する。

  2. 横ばいに寝かせる。

  3. シャンプーをつけ、櫛などでとかしながら洗う。

  4. シャワーで泡を流す。


最適な散歩時間



ジャーマン・シェパード・ドッグは、体を動かすことや散歩が大好きです。1日に2回、1回1時間程度が望ましいでしょう。

エネルギーに溢れている活発な犬種なため、日々の散歩だけでなく海やハイキングやドックランなど、様々な場所へ連れて運動させましょう。

散歩をしなければストレスを抱え、問題行動を起こす可能性があります。

ジャーマン・シェパード・ドッグのしつけ方法

ジャーマン・シェパード・ドッグは賢いですが、力が強いためしつけが大切です。大型犬を得意とするしつけ教室へ預けたり、プロの手を借りたほうがいい犬種でしょう。

「トイレ」や「無駄吠え」、「噛み癖」、「散歩」、「待て」のしつけ方法を紹介します。

トイレのしつけ方

子犬の時にできるだけ早くしつけることが重要です。しつけをせず一度甘える癖ができると、そのまま成犬になる可能性があり、後から矯正しても効果を期待できないことが多いです。





  1. 食後などにトイレの場所に連れていく。

  2. 「トイレ」などかけ声などでトイレを促し、用を足すまで待つ。

  3. トイレができたら褒めてあげる。


1歳を過ぎたら行動範囲が広くなり、かえってトイレの場所が分からない場合があります。1歳以上のトイレのしつけは、まずはトイレに誘導することから始めましょう。

慣れてきたら誘導をせず任せます。トイレ以外で用を足しても怒らず、犬の見えないところで片付けることが大切です。もしトイレを成功させたらたくさん褒めてください。

無駄吠えのしつけ方法

ジャーマン・シェパード・ドッグは、家族に忠誠を誓う方法としても吠える犬種です。吠え癖がついている場合は以下の手順でしつけをしましょう。



  1. 動いているものなど、刺激を与え無駄吠えの原因となるものを見せない。

  2. 刺激を与えるものの近くにおやつを入れて、優しくおやつを取るよう促す。

  3. おやつに集中し、慣れるまで続ける。


噛み癖のしつけ方法

噛み癖のしつけは力がつよいジャーマン・シェパード・ドッグには重要なものです。

子犬であればおもちゃなどを噛ませてむずかゆさを紛らわせる手もありますが、成犬になった後は「噛んではいけない」を伝えることが重要です。以下の通りしつけをしましょう。



  1. 噛まれたらすぐに「いけない」ことを伝える。

  2. 感情的に叱らない、相手にしない。


待てのしつけ方法

体が大きく力が強いのでコントロールするしつけ「待て」は重要です。以下の手順でしつけをするとよいでしょう。





  1. 餌やおやつをあげる際に、ある程度距離を置いて「待て」を行う。

  2. 成功したら褒める。

  3. 「待て」で一歩ずつ餌に近づけることを繰り返す。

  4. 犬がコマンドの意味を理解するまで繰り返す。


留守番のしつけ方法

飼い主と一緒にいるときはきちんとトイレもできて粗相も起こさないのに、留守番の不安やストレスから、物を壊したり吠えたりする場合があります。

留守番はできるだけ短時間が好ましいですが、全くできないと犬との共生生活が大変です。

少しづつ慣らしていき、留守番もある程度できるようにしつけておくといいでしょう。



  1. 誤飲の可能性があるものは全て整理する。

  2. 十分な水をあげる。

  3. 空調など快適な環境を整える。

  4. クレートなどのハウスに入れ、最初は留守番の時間を短くする。

  5. 慣れてきたら行動範囲を広げ、留守番時間を長くする。




情報提供元: mofmo
記事名:「 ジャーマン・シェパード・ドッグの性格・特徴・飼い方|ペットショップやブリーダーでの値段相場や里親募集も紹介