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それで辛抱強く愛犬の鳴き声を聞き分けながら今どんな気持ちなのか知るようと努めてみることができます。
そうするなら鳴き方だけで何を言いたいのかわかるようになってきますよ!
犬の鳴き声にはいくつかのパターンがあります。
それらのパターンをはっきり認識しておくことでその時々の感情に寄り添ってあげることができるようになりますよ。
声の高さや長さ、また吠える回数や鳴き方によって変わってきます。
これらの鳴き方の方法で犬は言葉を発しない分、感情を表わしてくれます。
感情を豊かですので顔の表情だけでなく声の調子だけで気持ちを表現できるんですね。
ではそれらの代表的な気持ちの表し方を見てみることにしましょう。
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犬は低い声で鳴くことも高い声で鳴くこともできますので、それぞれに意味を持っています。
低い声で鳴くときは警戒しているときの気持ちです。
見知らぬ人が近づいてくると、人間でも警戒するのではないでしょうか。
大抵「誰ですか!?」と低い声で言ってしまうものです。
恐怖を感じるとき以外は決して高い声で警戒を表すことはありませんね。
それと同じで犬も見知らぬ人が自分に近付いてくると警戒心を抱いて、低い声で声を発します。
それは「誰?近付いてこないで!」と言っているかのようです。
また「ウー!!」とうなるときも低い声ですよね。
決して高い声で「ウー!」とうなることはありません。
自分に近づいてくる者に対して威圧感を出すためにも声は低くしなければならないんです。
これとは逆で、高い声を出すときもあります。
この場合はうれしいときや興奮しているときに声が高くなってしまう傾向があるようです。
一日家を空けていて帰ってくると愛犬が喜んでお出迎えしてくれる時があるのではないでしょうか。
そんなときの鳴き声は高くなっているのに気づくと思います。
「クーン」と高い声で甘えてきたりしますよね。
これはうれしい気持ちを声で表わすのに自然と興奮して高くなってしまうようです。
また犬が高い声を出すときというのは恐怖や不安を感じるときもあるようです。
「キャン!キャン!」と鳴いている声を聞いたことがあるのではないでしょうか。
驚いたり恐怖を感じると降参の意味も込めて弱さを出してしまいます。
大抵は高い声を出しながら尻尾を巻いて逃げて行ってしまいますね。
鳴く回数が「ワン!」と一回だけだと興味があまりない状態といえるでしょう。
ただ声を出してみて相手の反応を確かめているだけのことなのか、小さい声での一回だけの「ワン」なら一応吠えてみた程度の関心事です。
この場合は、初対面の場合は警戒していないので少し時間をかければ仲良くなれそうですし、飼い犬であれば今は飼い主に興味がないときと見ることができます。
逆に体力が落ちていたり体調が良くないときにもこういった反応がありますので飼い犬であれば少し心配かもしれませんね。
いつもはそうでないのにこの状態が二日三日続くようであれば元気がないのかもしれません。
病院に連れて行ってどこか悪いところがないか見てもらうのもよいでしょう。
一回の鳴き声ではなく何回も泣き続けるときがあります。
これは警戒心をあらわにしているときといえるでしょう。
飼い犬であれば飼い主へアピールしている証拠ですし危険を発している状態と見ることができます。
それが来客への吠え声であれば、お客さんが来たことは飼い主はわかりますので犬に安心させてあげることが必要でしょう。
また飼い主をチラチラと見ながらずっと吠えることもありますが、これは飼い主へアピールしていて、自分が番犬としての仕事をちゃんとしているよというメッセージになります。
そんな時は褒めてあげて理解を示してあげましょう。
そうしなければ尚更一生懸命吠えはじめて収集が付かなくなる場合もありますので注意が必要です。
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犬は長くうなることがあります。
これは相手への警戒心と闘争心が沸いているときの気持ちです。
ですから喧嘩になる可能性が高いといえるでしょう。
その対象が人間であれば危険です。
噛みついてくる恐れがあるからです。
今はワクチンをしなければならないと法令で定められていますので大丈夫かとは思いますが、場合によってはワクチンが摂取されておらず、噛まれたことによって狂犬病になってしまう恐れもあります。
「ウーーー!」と低い声でうなってくる犬と対峙したなら十分注意しましょう。
このときは人間も怖いですが犬も恐怖を感じています。
防御のために攻撃を仕掛けてくるわけなので人間の方からは余計なことはせずにその場を後ずさりしながら立ち去るのが良いでしょう。
さらに長い鳴き声の象徴として犬は遠吠えを行います。
その理由にはいくつかあるようですが、その一つには飼い主への気を引くためであると考えられるようです。
遠吠えは周りの注意を引く鳴き方ですので気になってしまいますよね。
犬もそれがわかっていて自分の存在をアピールするために一生懸命長く鳴くんです。
また飼い主だけでなく犬同士でのコミュニケーションを図っているためとも考えられます。
犬の祖先はオオカミですがオオカミはこの理由で遠吠えを行っているようです。
犬も本能で遠くにいる同じ仲間へ存在を示したり何が起きているかを示すために遠吠えをします。
ときおり愛犬が物音ひとつしないのに遠吠えを始めるのを見ることがあるのではないでしょうか。
これは飼い主には聞こえないレベルでの遠くの犬の鳴き声に反応しているとも考えられます。
人間には不思議な光景ですが犬にとっては遠くの仲間と会話しているのかもしれませんね。
これが短い鳴き声であれば相手にそれほど関心がなく関わりたくない気分のときに鳴く鳴き方です。
このようなときにはあまり関わらないようにして犬の気持ちを優先させてあげるとよいでしょう。
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強く大きな声で鳴いているときは状況にもよりますが警戒心を表にしているときといえます。
例えば比較的遠くの方で見知らぬ人が歩いているのが見えます。
犬は警戒を示してうなり始めますが、これがだんだんこちらに近付いてくるのがわかります。
そうすると犬の声の調子も上がり始め、「こっちへ来るな!」という意味を込めてより強く吠え始めます。
また他にも、不安や降参しているときに鳴く「キャンキャン」という鳴き声も強くなればなるほどその気持ちの表れになるといえるでしょう。
人間も恐怖を抱いた瞬間「ギャー」という声を発したりするものですが怖ければ怖いほど大きな声がでますよね。
虫嫌いな人がいきなり虫を発見してしまったときの発するような声のあの感じです。
恐怖の気持ちが強くなればなるほど大きな声になっていくんですね。
このように歯をむき出しにして強く鳴くようなときは気持ちのふり幅が大きくなっているときといえるでしょう。
このような時は優しくなだめることが必要ですが、恐怖のあまり攻撃に出ることもありますのでそれぞれの犬の性格に合わせた対処が必要になります。
飼い主であれば愛犬の性格をよく把握して強く吠えているときには目で合図してダメッ!と怒ればいいのか、優しく撫でてあげて言い聞かせればいいのかを判断しましょう。
強く鳴くときだけではなく弱い声で鳴くときもあります。
時と場合によって感情の意味合いは変わってきますが、このような時は気持ちがそれほど入っていないときか気持ちが萎えているときと判断することができます。
無関心の状態ともいえるかも知れませんね。
このような時は他の事に夢中になっているのかもしれませんし、体力が落ちていて元気のないときかもしれません。
状況にもよりますので飼い主が正しい判断を下してその時はほおっておいたら良いのか、どこか外傷はないかとか、バテているのかとか判断する必要が出てくるでしょう。