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<朝ドラ 今週の山場は?> なんといっても(通常放送)最終回の10月29日(2021年)の内容。2020年2月、亮(永瀬廉)は自分の船で初出航。港には百音(清原果耶)、未知(蒔田彩珠)、父・新次(浅野忠信)たちが見送りに来ていた。
ところが百音の父・耕治(内野聖陽)だけが亮を見送りにいかず「2人に何が出来るんだって思ってきた俺が救われてしまう。胸をなでおろしてしまう。そんな簡単じゃないだろう」と新次さん向かって言った。この耕治パパのセリフには感動。新次が救われて、りょーちんが新舞台に立って、諸手を挙げて喜びたいのは実は耕治さんかもしれないのに、ぐっと堪えるなんて、銀行での出世を辞めて家業を継ぐと決めた男意気がガツンと伝わった。
その後、龍己じーちゃん(藤竜也)と一緒に簡単じゃない家業のために、海へと向かっていった表情がキラキラして視聴者の私もスッキリ。「新次と耕治のシーンで 毎回泣かされる。最終回のあの2人のシーンもめちゃめちゃ良かった」「耕治の台詞できっちり『このドラマを見て泣いて救われた気になるなよ』と釘を刺された」「耕治さんの漁師姿にグッときたなぁ?」「耕治は成熟した人間のひとつの理想形であった」などの反響も。
そして数年後という未来設定に変わって、海岸でのラストシーン。ラストが海って想定内なんだけど、なんてキレイなんでしょう。菅波先生(坂口健太郎)どうやって登場するのかと思ってワクワクしていたら、フラフラになって登場。いつものようにコケるんじゃないかと冷や冷や。2020年2月から2年半も会ってなかったモネちゃんと先生。
前回2人が別れた時に菅波先生の背中から闇が伝わったんだけど、改めて医療従事者への感謝の気持ちになった。「先生、本当にお疲れ様でした」とモネちゃんとハグをした場面では、菅波先生が溶けていくようで、ホッとできたのねと涙腺が緩んだ。「菅波先生元気でよかった」「モネの姿を見てやっと太陽を『感じた』なんて、本当に本当にお疲れ様」「太陽久し振りだって...涙出てしまう... 本当にお疲れ様でしたそしてありがとう」と視聴者も感動。
登場人物それぞれが過去を向き合って、自分なりに答えを出して前向きに歩み出した。人との間に独特の距離感があり、繊細な表現の多いドラマだったが、ラストはめでたしめでたしで救われた。
(Y・U)