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東京・池袋で2019年に起きた自動車事故で過失運転致死罪に問われ、禁錮5年の実刑が確定した飯塚幸三受刑者(90)が、15年に受賞していた勲章「瑞宝重光章」を褫奪(ちだつ)された。21年10月27日発行の官報で明らかになった。
飯塚氏は旧通産省工業技術院長、日本計量振興協会会長、クボタ副社長などを歴任。15年には、公務などに長年従事し、功績を挙げた人物に与えられる「瑞宝章」のうち2番目に位の高い「瑞宝重光章」を受賞していた。
19年4月に豊島区東池袋で起きた、通行人の母子2人が死亡した自動車事故で、車を運転していた飯塚氏は過失運転致死の罪に問われた。21年9月に禁錮5年の実刑が確定した。10月27日発行の官報第604号には、飯塚氏の持っていた勲章が9月17日に褫奪されたことが掲載された。
褫奪は、与えられた官位や勲章を取り上げることを意味する。1908年に制定された「勲章褫奪令」では、勲章を持つ者が死刑、懲役刑、3年以上の禁錮刑で実刑判決となったとき、勲章が「褫奪」されることになっている。
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