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おなじみの「笑点」(日本テレビ系)。毎回、大喜利の前に「演芸コーナー」があるが、11月(2021年)はこのコーナーにちょっとした変化が!
7日は10月26日に69才の若さで亡くなったマジックのナポレオンズ・パルト小石さんの在りし日の映像を。ナポレオンズは1987年の初登場以来、50回を超える歴代最多出演を誇るだとか。矢印がついた小道具を被ると、頭が360度ぐるぐる回るように見える「あったま・ぐるぐる」がもう見られないのかと思うと残念だ。
そして、翌週からは「特別企画!秋の演芸スペシャル」として、これまた2013年に78才で亡くなった牧伸二さんのウクレレ漫談を。「あ~やんなちゃうな、あ~驚いた」が懐かしい。
さらに21日は、1987年にサンドウィッチマンが「笑点」に初登場した際のネタを見せた。警察官姿の富澤が、コンビニ帰りの伊達と絡む「職務質問」というネタで、初々しいサンドの姿が見られた。
考えてみれば、「笑点」と「徹子の部屋」は若手芸人にとっては鬼門で、笑いが起こらないことでも有名だ。「笑点」の客と黒柳徹子を笑わせるのは至難の業で、自信満々の若手が、こんなはずじゃなかったと、心折れる気の毒な場面を数々見てきた。
ならば、いっそ長年のアーカイブを活かして、このまま、「レジェンド演芸」を蘇らせるのはどうだろう。
「あたしゃも少し背が欲しい」の玉川カルテットとか、ノコギリ演奏の横山ホットブラザーズとか、動物声帯モノマネの江戸家猫八とか、紙切りの林家正楽とか、お茶の間を凍らす下ネタ満載のケーシー高峰の医事漫談とか、見たい演芸は山ほどある。今、話題のおぼん・こぼんとか、ツービートとか、日テレに残る貴重な秘蔵映像を蔵出しすれば、「笑点」ファンも満足するはずだ。
次回(28日)は昭和のレジェンド夢路いとし・喜味こいし。元祖兄弟漫才のネタが見られるというから、これは楽しみ!
(大熊猫)