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<朝ドラ 今週の山場は?> 気になったシーンは11月22日(2021年)放送のこの場面。稔(松村北斗)が出征をしてから2カ月後、安子(上白石萌音)は稔の子を授かっていた。戦況は激しくなるばかりで、米軍攻撃の知らせがラジオから連日放送され、稔の弟、勇ちゃん(村上虹郎)も徴兵が決まって岡山に帰ってきた。
勇ちゃんが安子のことを「おねえさん」と呼んだので、安子が家族になって長い時間が経ったのだなとわかった。3世代にわたるドラマだから?展開が早い。もう少し稔さんと安子ちゃんのラブラブシーンや、鬼のように怖い美都里(YOU)が安子を許していくところが見たかった。
そして安子は元気な女の子を出産。生まれたてホッカホカの赤ちゃんは、どんな時代でもとっても愛らしい。一瞬でも幸せな気持ちになるもの。名前は『るい』。稔が考えた名前だ。ひらがな!と思ったが、視聴者の間では「『るい』と聞いて『八村塁』の次に来たのは『ラモス瑠偉』だよな」「ルイ・アームストロングのるい、か」「わたしの名前『るい』。昔から女の子っぽくないから嫌いだったけど稔さん(北斗くん)が付けた名前だから好きになった」など反響はさまざま。
ドラマの説明では「日向の路を歩いてほしい」という思いを込めて、ルイ・アームストロングからとったもの。でもその理由を絶対に言えない時代。歌ってもいけない時代。悲しく辛い時代だけど、安子ちゃんは無事に稔さんの子が生まれて幸せだったのだろうね。安子が小さな声で歌う決して聞かれてはならない子守歌「On The Sunny Side of The Street」は、まるで哀歌のようで、稔さんの無事を願う安子の祈りのようだ。
そして、ついに岡山にも空襲がきた。本当に忌まわしい時代である。稔さんも勇ちゃんも無事でいてほしいと願うばかりだが。
(Y・U)