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「日本と韓国は気候や生活スタイルも似ているお隣同士ですが、感染状況に大きな違いがあるようです」ときょう24日(2021年11月)の「めざまし8」で、MCの谷原章介が切り出したのは、新型コロナのニュースだ。韓国は日本とワクチン接種率がほとんど変わらないのに、感染が再拡大しており、感染者数や重症化率、死亡率も過去最悪だという。
韓国では今月1日から段階的な規制緩和が始まっており、酒類を提供する飲食店などで時間制限なしの営業が可能となっている。それに伴って感染も急激に拡大しており、おととい22日の新規感染者数は2699人、重症者数は549人で過去最多だった。
韓国でワクチンを2回接種した人の割合は79.0%で、日本の76.2%よりも高い。それなのに感染が再拡大している理由について、韓国・疫病管理庁の鄭長官は「高齢者を中心に、接種完了4カ月以降からブレイクスルー感染が増加傾向にある」と分析している。昭和大学医学部の二木芳人・客員教授も「ワクチンの有効期限切れ」を指摘する。
もう一つ、ポイントとなるのはワクチンの種類だ。韓国・中央防疫対策本部の調査によると、ブレイクスルー発生率はヤンセン社製が最も高く0.288%、アストラゼネカ社製が0.112%、ファイザー社製が0.046%、モデルナ社製は0.006%となっている。韓国ではファイザーを接種した人が最も多く53%、アストラゼネカが33%、モデルナは9%、ヤンセンが3%だという。
二木氏は「アストラゼネカの方が、ファイザーやモデルナに比べて抗体ができにくく、効果が薄れるのが早いというデータもあります。韓国はアストラゼネカの割合が高いので、それが影響している可能性はあります」と説明した。
日本は3回目のワクチン接種について、原則として2回目接種完了から8カ月後とし、自治体の判断で6カ月後に前倒しも可能としている。12月から医療従事者のブースター接種が始まる予定だが、二木氏は「高齢者はもともと抗体もできにくいし、効果の落ち方も早い。高齢者や持病を持っている人を優先した方が、人的被害を抑えることができると思います。体制が整った自治体からできるだけ早く進めてもらいたい」と指摘した。
若狭勝(弁護士)「私も2回目を打ってから6カ月がたとうとしているので、非常に不安です」
谷原「地域的にも近い韓国でこれだけ再拡大しているのを見ると、日本も早めの備えた方がよさそうですね」
(キャンディ)