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7日(2021年12月)の「めざまし8」は、日本で3例目となったオミクロン株感染者について伝えた。3例目となったのはイタリアから1日に帰国した30代の日本人男性で、判明したのは5日後の6日だ。この男性は8月までにモデルナ製のワクチンの2回接種を完了していたという。
スタジオでは政府の水際対策について議論になった。MCの谷原章介は「岸田総理は(オミクロン株が)市中に出るのをなるべく遅くするために、強めの水際を出しましたが、二転三転してその対策の難しさを感じます」とコメント。
国際政治学者の三浦瑠麗は、「菅政権の人気が落ちたことに政治的に学んだ結果でしょう。本来日本は、根拠もなくそういう対策を打つ国ではなかった」とした上で、昭和大学医学部客員教授の二木芳人医師に対してこう指摘した。
「デルタとオミクロンと比べた時、明らかにオミクロンの方が軽症率や無症状率が高い。重症化率や致死率は低いけど風邪症状にはなるというものを全部締め出していたら...。このウイルスはイタチごっこになると、二木さんおっしゃっていたじゃないですか。(政府分科会会長の)尾身さんも結局何年かしたら風邪みたいな形で定着すると。なんか、当初目指していた目標と違いません?」
三浦氏「南アフリカでは、まだワクチンを打っていない黒人の若者の間で、風邪よりちょっと強い程度の基本再生産数で広がっている。致死率はゼロ。致死率が高いものを封じ込めれば淘汰され、弱毒性のものが定着すると二木先生が説明されていた。あまり弱いものを強力に封じ込めたら...」
二木医師「それはおっしゃる通りですが、このウイルスが危険ではないと判定するのはまだ早い。問題の1つは、このウイルスはワクチンを打った人や1回かかった人にも積極的に感染すること。感染者数を抑えて医療提供体制を守っている日本のようなところでは、感染者数が一気に増えればそれなりに負担になります。それから、若い人から高齢者や病気を持った人に広がった時、このウイルスがどれだけの致死率を示すか。重症化にはタイムラグもありますし、もう少し様子を見て行かないと、本当の危険性は読めません」
(ピノコ)