今日6日(2021年12月)朝6時の時点で45の国と地域で確認されている新型コロナオミクロン株。「スッキリ」では現時点で判明しているオミクロン株の特徴と、今後の対策について取り上げた。

イングランドで75人、ノルウェーではクリスマスパーティーで少なくとも13人とヨーロッパで相次いで感染が確認されているオミクロン株だが、ハワイでは州外への旅行歴のない島民の感染が確認されたほか、1日の感染者数が5352人と感染再拡大のきざしが見える韓国でも累計9人のオミクロン株感染が確認されるなど、世界各国での広がりを見せはじめている。中国では、北京冬季五輪に向けたテスト大会を急遽無観客での開催に変更した。

南アフリカの現地情報も紹介

急拡大するオミクロン株だが、これまでどういった特徴が報告されているのか。最初に確認された南アフリカで治療に当たる医師会会長のコエツィ医師は「症状としては1日2日続く強い倦怠感の後に、頭痛と体の痛みがある。咳もあるがやがてなくなる。味覚嗅覚障害はみられず酸素濃度低下もない。今の所重症患者はおらず、自宅療養可能」と訴える。一方、WHOのスワミナサン主席科学者は「重症化についてはタイムラグがあり、判断するのは時期尚早だ」と語る。

南アフリカの現状はどうなのか。南ア在住の本間正史さんによると、「日常の制限はほとんどかかっていない。クリスマスも近く国民の緊張は高くない。人出は変わらない」という。

日本では最悪の事態を想定した新たな対策として、政府が検査体制の整備と指定宿泊施設を9000室以上確保する方針を明らかにしたほか、小池都知事は1日で結果が判明する独自のPCR検査体制を確立したことを表明。1日100件程度の検査を行っているという。

司会の加藤浩次「デルタ株より症状が軽いように見えるのですが」

峰宗太郎(米国立研究機関研究員)「まだ確認されて2週間なので、これから重症化してくる可能性がある。注意をする必要がある。感染確認されているのは若い方が多く、症状が重くならない可能性もあるのでまだ断言できない。デルタ株との感染力直接比較は始まっていて、少なくともデルタ以上で最高3倍の感染力があるとみられている。ワクチンの効果がゼロになることはまずないが、低下はあるだろう。ただ、世界では圧倒的にデルタが多く、ワクチンのブースター接種の優位性はゆるがない」

加藤浩次「今打っているワクチンの効果は数字としていつごろ出てきそうですか」

峰宗太郎「試験管内での結果は2週間以内に速報が出てくるが、人の集団に対する予防効果は1カ月程度かかるのではないか。個人的には抗体価が少しでも高い方がいいと考えられる」

近藤サト(フリーアナウンサー)「抗体価の検査をしたが、だいぶ少なくなっているというラインだった。不安要素が出てきた。早め早めの行政情報も大事」

峰宗太郎「重症化は中和抗体だけでは予想できない。抗体価に一喜一憂するのではなく、少しずつ下がってくることを前提にどうカバーするか対策する必要がある」

橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「わからないことが多いので、3回目を早く打つこと、オミクロンの備えをしておくことの2正面作戦が必要」

(みっちゃん)

情報提供元: J-CAST ニュース
記事名:「 【ワイドショー通信簿】オミクロン株の感染力と症状 スッキリが伝えた最新状況(スッキリ)