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東京都が飲食店の人数制限を緩和、「8人のグループ客OK」として、初めての週末を迎えた。渋谷などの居酒屋では4人以上のグループ客であふれ、「恋活パーティー」はキャンセル待ちの盛りあがりとなった。日常を取り戻しつつある暮らしを6日(2021年12月)の「モーニングショー」が伝えた。
3日(金曜日)の渋谷駅前。6人組の男女大学生グループは、全員がマスクをしながら「コロナ禍で、この6人は初めて。率直に楽しかった。久しぶりにこうやって外食できた」。男子ばかり5人のマスク姿の大学生も「少しずつ前の生活に戻れるのかな、みたいな」。
居酒屋に6人で来店した中年男性は「4人では、心の叫びが訴えられない。8人ぐらいが、飲むのはベスト」。12人で来店した鹿児島出身の初老の男女は、「6人ずつにテーブルを分けて。1年半以上集まっていなかった」「いや最高でした。本当に幸せでした」。
男女が直接会って恋人を探す「リアル恋活パーティー」も復活。コロナ禍で出会いの機会が減っていたが、制限解除後は申し込みが殺到した。横浜市の会社は、「祝日は男女完売でキャンセル待ちでしたね」「クリスマスや年末年始を一緒に過ごす人が欲しいな、という方がすごい増えていますね」。感染対策のため、食事やアルコールの提供はなし。参加費は男性6000円、女性500円。一人につき10分間でトーク、あとは席を移動して入れ替わる。トークタイム中に「3分前になりましたので、連絡先の交換をお願いします」。
参加者は全員マスクを着用。だが、コーヒーを飲むときに、顔を見ることができる。「僕がひんぱんに飲み物に口をつければ、相手も感化されて(顔をみせるかな)」。一方で、気になる男性には、マスクを外して自分の顔をアピールする女性も。非常事態宣言中は「オンライン恋活」も広がったが、「男性はふられてばっかりで疲れて、女性はアプローチされ続けて疲れるというのが、マッチングアプリの悩みの構造になっていますね」(「マッチアップ」伊藤早紀編集長)
山梨県から車で2時間半かけてやってきた男性(29)は「20代最後に、いい恋人が見つかれば。彼女いない歴は、29年です」。「好印象強めにもらおうかな」と、袖をまくると細かい柄の裏地が出てくるシャツを買ってきた。終了後に、仕事の話で盛り上がった女性にスマホで食事に誘ってみると、「ぜひとも」との返事が。「神降臨しましたね」。
(栄)