「あんた、ニデックってなんなのさ」

「ニデックニデックモーター進化させー♪」

―――そんな川口春奈のCMでおなじみのニデック(Nidec)といえば、精密小型モータの開発・製造 世界一メーカー。

実はニデックがつくるモータは、世界中の社会課題を解決し、世の中に貢献している。

そんな事実をわかりやすく楽しく伝えるスペシャルサイト「モータインパクトレポート」が、きょう8/8に公開されたぞ↓↓↓
https://www.nidec.com/jp/brand/company/motor-impact-report/

世界一高性能なモータで地球に貢献

ニデックでは、モータの社会貢献度に関する調査を実施し、モータが省電力化を実現し「脱炭素」社会へ貢献していること、製品の小型化により暮らしを豊かにしていること、そしてロボットによる労働力不足の解消など、社会に役立つ技術であることが十分に認知されていないことがわかったという。

この調査結果を受け、ニデックは、「世界一高性能なモータで地球に貢献する」という使命をわかりやすく伝えるべく、スペシャルサイト「モータインパクトレポート」を公開。

このレポートで、モータの具体的な貢献内容を可視化し、広く社会に発信。その注目トピックスをここでチェックしていこう。

世界の電力消費の46%はモータ

いま、環境に貢献しているイメージを持たれていないモータ。実は、地球環境と密接に関わっている。

実際、世界の電力エネルギーの46%は、モータによって消費されている。

化石燃料による発電から、再生可能エネルギーへの切り替えはもちろん大切。モータの消費電力を抑えることも、重要。

より高効率なモータをつくることは、世界の電力消費を抑制し、脱炭素社会への貢献につながる。

モータ効率10%向上で、原発100基削減

モータのエネルギー効率が上がれば、消費電力を減らせる。

仮に、地球上のすべてのモータの効率を10%改善できれば、原子力発電所100基分の消費電力を削減できる計算に。

モータは冷蔵庫やエアコン、ロボット掃除機など身の回りのあらゆるものに搭載され、その効率が改善されると消費電力に大きな影響を与える。

また消費電力削減のためには、モータ単体の効率だけでなく、インバータやギア、ベアリングもセットで、トータルで効率化に挑戦していくことが重要。

そのため、ニデックがモータだけでなく、たとえば、モータ・ギア・インバータを一体化させたEV用トラクションモータシステム、またはコンプレッサやファンも含めた冷蔵庫用ユニットといったように周辺機器も含めて手がける最大の理由がここにある。

自動車ハンドルに電動モータで燃費5%向上

モータは、クルマの燃費効率も向上させる。

クルマの操舵に必要な力をモータで支援する電動パワーステアリングの導入により、エンジン駆動でエネルギー消費が大きい油圧ポンプ式のステアリングと比べて燃費が5%向上。

現在、クルマの操舵を従来の機械的な仕組みではなく電子制御で行うステアバイワイヤの導入がすすみ、ここでもモータが活躍。

ステアバイワイヤを採用することで、システムによる自動的な緊急操舵が可能になり、ドライバーが認識できなかった危険もシステムにより回避できるようになる。

スマホの「押してる感」は触覚デバイス

実は、このスマホの使いやすさにも、モータがひと役立っている。

たとえば振動によって「触れる」感覚を再現する「触覚デバイス」。

ニデック は、さまざまな機種に合わせて触覚デバイスを提供中。

触ったときのリアルなフィードバックが得られ、操作感が向上する触覚効果の良さからスマートフォン、PC、スマートウォッチ等で採用されている。

ニデックは、ほかにもゲームや医療など多くの分野での応用をめざして触覚デバイスを開発中。

2024年4月には「TapSense」という厚さ1.4mmの世界最薄の永久磁石可動型リニア振動アクチュエータを開発。

この技術は、車載パネルやウェアラブル医療機器など、さまざまな機器に採用され、ユーザー体験の質を向上させている。

掃除機はコードから解放

昔の掃除機にはコードがあったのに、最近の掃除機にはコードがない。実はこの変化にも、モータが関わっている。

従来キャニスター型掃除機のモータとして主流であったACモータから、より小型でハイパワー、かつ消費電力が少ないDCブラシレスモータに進化したことで、バッテリー駆動化が実現。

キャニスター型掃除機と比べて吸引力は2倍、重さは約40%、掃除機は電源コードから解放された。

このように、省エネはもちろん、身近なくらしの変化にも、モータの進化が関わっている。

洗濯機もモータの進化で静かに

洗濯機もモータの進化でより静かに。

ニデックは、音の静かな家電製品の実現に大きく寄与。レジンパックモータを世界で初めて実用化したのもニデック。

これにより従来のモータに比べて振動や騒音が大幅に軽減。さらに最近では、ブラシレスDCモータの洗濯機への実用化にも取り組んでいる。

ブラシレスDCモータは制御がしやすく、洗濯槽内の水流の乱れによる音を抑えた運転が可能で、モータ本体も静音化。

未来には、動いていることがわからないくらい静かな洗濯機が、実現できるかも。

減速機の開発で産業用ロボットが進化

減速機とはモータの回転数を落とす代わりに、回転する力(トルク)を上げる役割を担う、ロボットアームなどに使われる機器。

2022年、55万台だった産業用ロボットの世界市場は、人手不足問題や自動化で競争力を高めたい企業の増加により、2026年に71万台に拡大する見通し。

そこでニデックは、減速機とセンサ(トルク・温度・角度)を一体化した新製品を開発。

減速機とセンサが一体化することで、協働ロボット(人と協力しながら働く人間協調型のロボット)の小型・軽量化、ロボットの衝突や過負荷検知、動作精度の向上、遠隔監視ができ、作業環境が改善される。

これにより、ロボットと円滑なコミュニケーションが可能になり、より快適で安全な労働環境につながる。

モータで空を飛ぶクルマも

電動垂直離着陸機(eVTOL)、通称「空飛ぶクルマ」は、モータの進化によって、東京~静岡をも移動できる空飛ぶクルマが可能になるといわれ、将来的には渋滞の緩和などの社会課題の解決も期待されている。

eVTOL が普及すれば、離着陸の場所を確保しづらい都市部、小さな島、被災地支援にも空路での移動手段を提供できる。

ニデックは、世界第3位の航空機メーカー・エンブラエルと合弁会社を設立し、機体が空中で移動するためのモータ駆動に関する技術を提供し、今後、東京~静岡間と同等の最長100マイル飛行可能な eVTOL が完成する予定だ。

空飛ぶ通信基地局、災害時の通信に

2024年1月に発生した能登半島地震では、地震の影響で多くの基地局が被災し、広範囲で通信が遮断された。

この通信遮断は、緊急情報伝達や被災者への支援活動に大きな支障をきたし、災害対応の遅れや混乱を招いたという。

このような災害時をはじめ、誰もがいつでもどこでも安定した通信環境につながることができる社会をめざし、成層圏を飛行する通信基地局「成層圏通信プラットフォーム(HAPS)」の開発がすすめられている。

この HAPS には軽量でエネルギー効率が高く、長時間の飛行を実現するモータの存在が欠かせない。

ニデックは、ソーラー発電のみで長時間飛行を行う HAPS 向けに、軽量・高効率・高信頼性のモータを開発し、成層圏の低圧環境でも安定した性能を発揮する高い放熱性を実現させた。

情報提供元: GZNews
記事名:「 ニデック Nidec がつくる高性能モータの知られざる社会貢献度を公開! 空を飛ぶクルマや通信基地局、医療 産業用ロボットなど9つの意外な話題