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海外のニュースを英語原文で読むというのは英語学習にもとても効果的ですが、特に大統領選に関するニュースは、アメリカや世界が抱えている色々な政治的・宗教的問題を知るのにも役立ちます。ぜひ、CNNやABCなどのサイトサイトで、面白そうな記事をピックアップして読んでみてください。
英語初学者の方は、VOAの英語学習者用ページがおすすめです。筆者も、政治関係には非常に疎くて、世界の宗教的・政治的問題についてあまりよくわかっていないのですが、連日流れてくるニュースや海外の友人のfacebookポストが、色々と学ぶ良いキッカケになっています。
この記事では、このようなアメリカ大統領選や、政治、国際問題に関するニュース記事を英語で読むときに、知っておきたい基本の英単語をご紹介します。
選挙は英語でelectionと言います。大統領選はPresidential electionです。お約束ではありますが、この単語は、”erection”というようにLとRを間違えて発音してしまうだけでとんでもない意味になってしまいますので、ご注意くださいませ。候補者はcandidateと言います。投票はvoteと言い、名詞としても、「投票する」という動詞としても以下のように使えます。
Who are you going to vote for?
誰に投票しますか?
アメリカの大統領選は、簡単に言うとprimary election (予備選 )とgeneral election (本選)の2部構成になっています。アメリカのpolitical party(政党)は、Democratic Party(民主党)とRepublican Party(共和党)がありますが、primary electionで各政党の公認候補者を選出し、general electionにて両党の候補が一騎打ちします。
現時点ではこの予備選がちょうど決着したところで、Democratic Party の候補者にヒラリー・クリントン氏、Republican Partyの候補者にドナルド・トランプ氏がそれぞれ選出されることがほぼ決定しています。7月の全国会議で正式に指名される予定です。
ちなみに、蛇足的ですが、筆者がこの記事を執筆している時のCNNのトップページのコピーが
Can Trump triumph?
(トランプ氏は勝利できるか?)
でした。アメリカ人もダジャレって言うんですよね。
この他にも、ニュース等でよく使われる英単語をまとめました。ご参考になれば幸いです。
また、本選で大統領が決定した後には、大統領はinaugural address (就任演説)をします。この就任演説はアメリカ国民全員を相手にしているため、比較的シンプルな英単語・英語表現が用いられており、英語学習にうってつけの内容になっています。現在の大統領であるバラク・オバマ氏の就任演説は、日経新聞のこちらのサイトで全文読めるようですので、ぜひ読んでみてください。
選挙の争点となる、アメリカが現在抱えている社会問題の一部と、それに関連してよく使われる英単語をまとめてみましたので参考にしてみてください。詳しい内容については、この記事だけではとても紹介しきれないので、上でご紹介したニュースサイトの記事などを読んでいただけるようお願い致します。移民や銃規制などアメリカならではの問題も多くありますが、同性間結婚やジェンダー問題など、これからの日本でも考えていかなければいけないことも多いですね。
アメリカではたくさんの移民が暮らしています。中には、正式な移民ビザ発行の手続きを踏まずに入国してそのまま移住してしまうillegal immigrant(不法移民)も多くいます。undocumented immigrantsという言い方もよくされています。この問題は長い歴史を持ち、とりわけ扱いの難しい問題がundocumented immigrantsの子どもたちです。つい先日、undocumented immigrants の学生の Valedictorian speech(卒業生総代のスピーチ)が話題になりました。このような子どもたちは幼くしてアメリカに来て、アメリカで育ち、祖国を知らない「心は完全にアメリカ人」なのです。
同性愛者のようなsexual minority(性的マイノリティ)のことをLGBT(Lesbian, Gay, Bisexsial, Transgender の頭文字)と言います。フェイスブックで、プロフィール画像に上から虹を加工しているのをご覧になった方は多いと思います。この虹は、LGBTの象徴であるrainbow flagを表していて、2015年の米最高裁の同性婚合法化をお祝いするために設置されました。残念ながら、この問題に関して、日本はまだまだ「後進国」です。
アメリカでは銃の所持が認められていますが、それによる痛ましい事故や発砲事件も多いです。つい先日、オーランドでmass shooting(大規模な銃乱射事件)がありました。罪のない100名以上の方が死傷し、連日報道されています。このような事件を無くすために銃の規制を訴える人はとても多いですが、一方で多くの発砲事件がgun-free zone(銃砲の所持禁止区域)で行われていることから、self-defense(自己防衛)のために銃を所持する権利を認めるべきという意見もあります。このオーランドでの痛ましい事件では、狙われたのがLGBTであったこと、また犯人がイスラム系のテロ組織と関連があったことから、2つの問題とも強く関連した議論の引き金になっています。
他にもWelfare(福祉)や男女間でのEqual pay(平等な給与)など色々な問題があり、こちらのサイトに一覧がありますので、ご興味があればぜひご覧になってみてください。また、こちらのページには、各諸問題に対する各候補者の政治的スタンスもYes/no形式の質問でわかりやすくまとめられています。
以上、いかがでしたでしょうか?英文ニュースを読むことはリアルな英語学習に直結しますので、ぜひ隙間の時間などにご覧になってみてくださいね。