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例: He is checking my LINE sneakily! That takes the cake!
彼が私のラインを隠れてみてたの! それ最低ね!
You are the fastest runner! That takes the cake!
一番早いランナーだね!ずば抜けているな!
このイディオムは主に北米で使われています。しかしイギリスでもto take the biscuitというイディオムでも使われています。この意味は”ずば抜けている”または”とても最低だ”という意味で、よく皮肉的に使われたり、驚きの表現として使われます。
アメリカ南部のブラックコミュニティで行われていた、ケーキウォークという歩き方を競う大会で、優勝者にケーキが与えられたことが語源となっており、ケーキを賞としてダンス大会のために出すことは、古代ギリシャとアイルランドでも習慣となっていました。
例: If I’m wrong, I’ll be eating humble pie.
もし私が間違えだったら、私は屈辱をうけるであろう。
パイを嫌いな人はいないと見えがちですが、その中で粗末なパイを好む人もいるでしょう。面白いことに、humble(粗末な)という単語は”umble(モツ肉)”という言葉をもじってます。
鹿の心臓、肝臓、内臓のモツを煮る、または猟師の食べ物で上流階級の人々は口にはしない、とBrewer’s Dictionary of Phrase and Fableでは書かれているのです。
それによると、”ご主人様やご主人様の家族は狩りの獲物を高いテーブルで夕食として食べ、猟師とその仲間は低いイスでパイを作っている内臓をみんなで食べている”-なので結果、このTo eat humble pieは”屈辱をうける”や”恥だ”の表現となるのです。
例: Our products sold like hot cakes!
私たちの商品が飛ぶように売れたわ!
もし”ホットケーキのように”なにかが売れたら、それは飛ぶように売れたと言うことになります。そのアイデアの裏には、当然にもホットケーキは人々に愛される代物であり求められているものという考えがあります。
このイディオムは他の言語にも存在し、ドイツ語やフランス語は”warme Semmeln”そして”petit pains”を”売れた”の代わりに使います。スペイン語ではチュロスを売れたという意味になっています。
例: To build a house is a piece of cake.
家を建てることなんて朝飯前さ。
‘A piece of cake’と‘easy as pie’の意味は似て、ほんの朝飯前または簡単に達成できるという意味です。この二つのフレーズは近年英語辞典に加えられたフレーズで、1936年と1913年に初めてオックスフォード英語辞典に登場しました。
この語源は、ケーキやパイを作ることは食べることよりも簡単だった、という人がいたことからできたので、”朝飯前”という意味になったそうです。
例: Don’t eat snacks if you want to lose your weight. You can’t eat your cake and have it too.
もし痩せたないならお菓子は食べちゃだめよ。どっちもいっぺんにはできないわ。
ケーキを持つことと食べることが同時にできれば、それはとても素敵なことですが、悲しいことにそれはほぼこの二つのことをするのは不可能です。
この表現は”両方一度にはできない”というネガティブな意味として使われております。”piece of cake”や”easy as pie”とは逆で、この表現はとても古く、オックスフォード英語辞書にも16世紀に加えられました。
例: That’s a pie in the sky situation.-それはありえない状況だ。
皆さんは”空にあるパイ”を探しに宇宙飛行士になる必要がありません。とても素敵な考えですが、”じっくり考えることは素晴らしいですが、ありえないことだ”という意味です。
その言葉は”The Preacher and the Slave(伝道師と奴隷)”というジョーヒルという労働運動家により書かれた歌からとられています。
You will eat, bye and bye,(いつか食べるであろう)
In the glorious land above the sky;(比べ物にならない素晴らしい土地で)
Work and pray, live on hay,(干し草の上で働いて、願って、生きて)
You’ll get pie in the sky when you die.(死んだときにパイを空で手に入れるだろう)
この歌は美徳またはこの世の苦しみのため、天国で褒美を頂こうというもともとの1フレーズからきた、有名な救世軍の歌のパロディです。
例: It was cakes and ale when we were together.
私たちが付き合ってた時は良い時だったね。
”Cakes and ale”は良い時という意味です。この表現はもちろんシェイクスピアの十二夜(1623年)から来ています。オリヴィアの叔父がマルヴォリオに”いい人になるということはいい人生を送れるということではない。”と訪ねています。
現代の英語では”beer and skittles(気楽な生活)と言われており、スコットランドでは”cake and cheese”とも言われています。
“A piece (or slice) of the pie”-(うまくいきそうな)ビジネスに関わる、お金の分け前
例: The company makes huge profits and the workers want a slice of the pie.
会社は大きな利益を得たので、分け前が社員に分配された。
上記で多くの似ている表現がありましたが、パイはここで好ましいものとして表されている。‘A piece (or slice) of the pie’はいつも文章の中で、”お金の分け前”または”ビジネスに関わる””利益をシェアする”ことを意味します。
さらに広く言うと”to have a piece of the pie”は”物事にかかわる”という意味でもあります。オックスフォード英語辞典では、最初のこの意味は1868年に手紙でそれをかいたアメリカ人著者マークトウェインが使ったものだと言われています。
以上、いかがでしたか?パイとケーキにまつわる英語イディオムだけでも、こんなにありましたね!ぜひ英会話で実際に使ってみてください^^
(※この記事は、Oxford Dictionariesに掲載された「Pies and cakes in English idioms」を翻訳し一部加筆・修正した内容です。)