最近は日本語でも、臆病な人に対して「あなたってchicken(臆病者)だよね」っていいますよね。この表現の由来は、めんどりやヒヨコがおとなしくオドオドしているところからだそうです。実はこれ以外にも英語には様々な食べ物に、様々な意味が込められています。今回は、食べ物にまつわるいろいろな英語表現を紹介します!


食べ物にまつわる英語表現


chicken(ひよこ)を使った表現



You are chicken.

✕ ひよこ

◯ 臆病者


英語ではひよこ=臆病者という意味でchickenが使われます。バック・トゥー・ザ・フューチャーで主人公が言われるとカチンと来る一言がこの”chicken”でした。相手を挑発する時に使われますね。


野菜(vegetable)にまつわる英語表現



cucumber(きゅうり)を使った表現


as cool as a cucumber

✕ きゅうりと同じくらい冷たい

◯ 冷静や落着き


きゅうり=冷静を表しているのは、ちょっと意外ですよね。でも、きゅうりは夏野菜で、体を冷やす効果があるので、とても理にかなった表現です。他にも”涼しい顔”という意味もあるので、夏にきゅうりで顔パックする人がいるのはそのせいかもしれません(笑)


potato(じゃがいも)を使った表現


couch potato

✕ ソファーのじゃがいも

◯ 怠け者


couch(ソファー)+potato(じゃがいも)で”怠け者”を意味しています。ソファーでじゃがいものように寝そべりながら、テレビを見ているシーンがこの表現の由来です。また、似たような表現には”mouse potato(パソコンおたく)”というものもあって、一日中パソコンに向かっているような人のことを指しています。

あまり熱中しすぎて、small potatoes(つまらない人)と言われないように!


果物(fruit)にまつわる英語表現



banana(バナナ)を使った表現


slip on skin on a banana skin

✕ バナナの皮ですべる

◯ ヘマをする


slip on skin on a banana skinは直訳すると”バナナの皮で滑る”ですが、そこから連想できるように”失敗やヘマをする”や”政治家が失態を演じる”というニュアンスでも使われることがあります。


bananaには、欧米人かぶれの東洋人(肌は黄色いが、考え方が欧米寄り)という軽蔑的なニュアンスがあります。実は、バナナ色(黄色)もあまりいい意味がありません。yellow skin(黄色い肌)も差別的な言葉ですし..、シチュエーションに気を付けて使ってください!


apple(りんご)を使った表現


apple-polish

✕ リンゴをこする

◯ ゴマをする


apple-polishはリンゴを磨くことではなく、”ごまをする”という意味です。関連の表現に、”apple polisher (ゴマをする人)”もあります。アメリカの学生が先生にぴかぴかに磨いたリンゴを贈った習慣が表現の由来と言われています。今でもそのような習慣が存在するのかは定かではありませんが….。


スイーツ(sweets)にまつわる英語表現



cake(ケーキ)を使った表現


It’s a piece of cake.

✕ ケーキ一切れ

◯ カンタンなこと


このIt’s a piece of cake(楽勝)を知っている方は結構多いのではないでしょうか。同じ意味でcakewalkという言葉もあります。ケーキ以外にも、pieには”楽なもの、お安い御用”というニュアンスがあり、「That’s pie for her(彼女にとってはお安い御用)」というふうに使われます。


pie(パイ)を使った表現


pie in the sky

✕ 空飛ぶパイじゃない

◯ 皮算用


日本のことわざに”絵に描いた餅”という表現がありますが、”pie in the skyはそれと近いニュアンスで”当てにならない先の楽しみという意味で使われます。pieはアメリカの家庭で”おふくろの味”の一つであり、as American as apple pie(アメリカそのもの)という表現があるくらい、アメリカ人にとってなじみ深いものなんです。


飲み物(beverage)にまつわる英語表現



milk(牛乳)を使った表現


come home with the milk

✕ 牛乳を家に持ち帰るじゃない!

◯ 午前さま(朝帰り)


milk を使った表現には、come home with the milk(夜通しパーティのあと)朝帰りするという意味です。牛乳配達の人が牛乳を配達する早朝に帰宅することから生まれた表現です。日本では、酔っぱらってお寿司を買って帰ってくるお父さんがいますよね。アメリカでは、ミルクを買ってくるのでしょうか(笑)


tea(お茶)を使った表現


my cup of tea

✕ 私のお茶

◯ 私の好み


a cup of teaは紅茶一杯という意味ですが、my cup of teaは婉曲的に”私の好みや得意なこと”を表しています。実際の会話の中では、「Math is not my cup of tea(数学は得意じゃないわ!)」という感じで使っています。


また、この他にteaには俗語でマリファナという意味があり、「Let’s take a tea!」と言うと”マリファナ吸おう!”というニュアンスになってしまうので、くれぐれも使わないでください(苦笑)


 


いかがでしたか。今回は、食べ物にまつわる英語表現を紹介しました。この表現を暗記して、スーパーにでも行ってみてください。いつもより楽しく買い物できますよ!


情報提供元: English Hacker
記事名:「 チキン=臆病者!?英会話で使いたい食べ物にまつわる英語表現