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【ストーリー】
風邪をひいて「薬がほしい」と言いたいのに…
何がおかしいか、分かりますか?
「風邪薬」などの身近な薬の場合は「medicine」が正しい表現です。
ですが、本来「drug」は「薬物、薬、薬剤」という意味で、「medicine」と同じような扱いでした。そして薬局のことは「drug store(ドラッグストア)」と呼んでいたのです。
ですが、今では薬の意味で「drug」と言うと、麻薬などの違法な強い薬物の意味を表す語として定着しているので、
I want drugs.:麻薬がほしい
と勘違いされて、警察を呼ばれる事態になってしまうかもしれませんね(笑)
ですが、不思議なことに薬局のことは、昔の名残で「drug store」と今でも呼んでいます。(イギリス英語では「pharmacy」と言う語が使われています。)
他にも、「cancer drugs(抗がん剤)」など副作用を持っているような薬に対しても用いられます。medicineに比べてどちらかと言うと安全ではない副作用を持つような薬に対して用いられることが多いですね。
「medicine」といえば、「薬、内服薬、医学」という普段みなさんが飲んでいる一般的な薬の意味になり、病気や怪我などの治療や予防をするための処方薬、医者から調合される医薬品などを指します。発音は難しく、カタカナで「メディシン」というのが近いでしょうか。麻薬のような違法な薬のことは指しません。
そして、「薬を飲む」の「飲む」は「drink」ではなく、「take」を使います。
I need take some medicine.:なにか薬がほしいです
似た意味で「chemical」は「化学薬品」いう意味で使われます。農薬や毒性のあるガスなどの科学的な薬物類を表し、治療に使われるようなものは含みません。
以上、いかがでしたか?薬と言うだけでも、意外といろいろな表現があるんですね。風邪をひいた時に何と言えばいいか分からないと辛いので、しっかりおさえておきましょう!