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そこで今回は、留学する前の下準備として知っておくと役に立つ、留学先で出会う確率の高い他国留学生の特徴と付き合い方についてご紹介します。オーストラリアだけでなく、英語圏に留学するのであればきっと参考になるでしょう。
お隣の国韓国では日本とは比べものにならないほど英語教育が盛ん。就職に必ず英語が堪能であることが必須条件となっており、留学先でも皆必死になって勉強しています。
私たち日本人と同様、他の国からの留学生に比べて文法、語彙は秀でているけれど、スピーキングがいまひとつという特徴がある韓国人留学生は、英語がまだ流暢に喋れない中級以下の日本人留学生には最も英語で会話をしやすい相手です。
韓国語と日本語のつくりが似ていることもあり、彼らの話す英語は比較的日本人にも聞き取りやすい部類に入ります。また台湾人の学生の話す英語も比較的癖がなく、日本人に馴染みやすい発音だと思います。
苦手な部分が共通していることが多いので、お互いにフィードバックし合う関係になれれば英語力がアップしていくでしょう。例えば日本人が苦手なRの発音や英語ならではの音の省略なども同じく苦手としているので共感できる部分も多いもの。英語学習のパートナーを見つけるつもりで接してみてください。
文法には強いけれどスピーキング力が低い日本の学生と対照的なのが南米(ブラジル、コロンビアなど)からの留学生です。実際の語学学校の授業ではクラス内で個人の意見を発表する機会も多いのですが、彼らはとにかくよく発言します。
文法があっているか、正しい言い回しを使っているか、atや in など前置詞の使用は正しいかなど細かいことはお構いなしに口がよく動きます。最初の授業で生徒一人ひとりが英語で自己紹介することがお決まりのパターンなのですが、日本人や韓国人の学生はほぼ全員が30秒ほどで自己紹介を終えるのに対し、南米の学生たちは先生がストップをかけるまで延々と話し続けます。
もちろん正しい文法適切な語彙で話すことは大切なのですが、英語学習者にとってこの「物怖じせずとにかく話を続けていく」という姿勢はとても大切で私たち日本人の苦手な部分でもあります。南米の生徒たちと付き合ううちに、いつの間にか自分も多弁になった、英語で話すことに躊躇しなくなったという声をよく聞きます。
語学学校では各生徒の英語力によってクラス分けされていますが、大体どこの学校でも下のレベルほどアジア人の割合が多く、上のレベルに行くほどヨーロッパ、南米の生徒の割合が多くなります。
特に一番下のクラスだとタイ、インドネシア、中国、香港などの生徒が多く、日本人や韓国人は下から2番目のクラスからスタートする場合がほとんどです。ヨーロッパの生徒はもともと高い英語力を保持している生徒が多く、最初から一番上のクラスに入る学生がたくさんいます。
自分より英語力レベルの高い留学生と話すのはやはり緊張しますが、自分の英語力を引き上げてくれるありがたいパートナーでもあります。英語の達者な彼らと積極的に話しをずるうちに、いつのまにか自分の英語力が伸びていることに気がつきます。特にヨーロッパの生徒は討論が好きなのでいくら自分の英語力が拙くても、しっかりとした意見がありそれを伝えようと努力すれば相手もまじめに話しをしてくれますよ。