日本人が英語を勉強する時に厄介なもののひとつが「前置詞」。


前置詞は、日本人の英語学習者が最も苦手とするものの一つです。「前置詞」は、通常、名詞や代名詞の前におかれ,その名詞や代名詞の部分とどういう関係にあるかを示す品詞です。

今回は、その中でも間違えやすい”at”“on”“in”の使い方を、イメージで学んでいきましょう。

イメージで覚える前置詞



“at”“on”“in”を辞書で引くと、

“at”は、「…に、…で、…において、…から」

“on”は、「…の上に、…に、…で、…に接して、…に面して」

“in”は、「…の中に、…で、…の方に、…に、…の中で」

という様な訳が出てきます。


「…に」「…で」という訳が、3つ全てに出てきていますね。

日本語に訳すと同じになってしまうのですが、英語ではハッキリとした違いがあるので、その感覚を覚えましょう。


atのイメージ



atのイメージは、「点」です。


Let’s meet at the station.(駅で待ち合わせをしましょう。)


場所にatを使う場合です。ここでの”at”は、駅という「地点」ですね。


 Let’s meet at 6.(6時に待ち合わせしましょう。)



時間にatを使う場合です。この”at 6″は、6時ちょうど。6時頃ではなく、6時ちょうどを指しています。「時間の点」ですね。「6時に駅で待ち合わせしましょう。」はLet’s meet at the station at 6.となります。


道案内でも”at”はよく出てきますね。

Turn left at the first light.(一番目の信号を左に曲がって。)


ここでの”at”も、その地点を指しています。

Look at the bird!(あの鳥を見て!)


この”at”も、「あの鳥」という一点を見るから”at”を使っています。

onのイメージ


 

onのイメージは、「接触」です。

 Your key is on the desk.(あなたのカギは机の上にありますよ。)


この”on”は、机とカギが接触している状態ですね。

 The bank is on Sakura Street.(その銀行はさくら通りにあります。)



道案内で使う”on”は、「~通りにあります」です。この”on”は、さくら通りの中、道のど真ん中にあるのではなく、さくら通り沿い、さくら通りに面している、という状態です。


I take English lessons on Mondays.(月曜日に英語のレッスンを受けています。)


I went to his house on Saturday.(土曜日に彼の家に行きました。)


We’ll have a party on January 14th.(1月14日にパーティーをします。)




“on”は、曜日や日付にも使います。この”on”は、カレンダーをイメージして下さい。



カレンダーに、シールを貼ったり、印をつけたり…。「接触」のイメージ、つかめましたか?

We’ll have a party on Saturday, January 14th.(1月14日土曜日にパーティーをします。)


Put on the jacket.(ジャケットを着なさい。)



この”on”も、身に付けるので、接触のイメージですね。「1月14日土曜日」と言う場合、先に曜日、次に日付の順です。



inのイメージ



最後に、”in”について解説します。”in”は、大きい入れ物の中、空間の中にあるというイメージです。

I live in Chicago.(私はシカゴに住んでいます。)


この”in”は、シカゴ市という、大きな空間の中の、どこかに住んでいる、という事です。

 I live on Bell Avenue.(ベル通りに住んでいます。)


「Bell Avenue(ベル通り)に住んでいます。」と言いたいなら、通りに面しているのでonを使います。I live at 1515 Bell Avenue.(ベル通りの1515番地に住んでいます。)住所など、「地点」を言う場合は”at”を使います。

 I will go to Canada in April.(4月にカナダに行く予定です。)


“in”は、「何月に」「何年に」という時にも使います。この”in”は、4月中に行くのであり、日付や曜日を言っていませんね。

 I was born in 1983.(1983年生まれです。)


この”in”も、1983年という大きな枠の中どこかを指しています。

Come in!(どうぞ入って。)


家の中、部屋の中に招き入れるときの表現です、空間の中に入ってくるイメージなので、”in”を使うんですね。

前置詞”at”“in”“on”のイメージはつかめたでしょうか?イメージをつかむだけで英語がグッと分かりやすくなります。ぜひ自信を持って使い分けてくださいね。

情報提供元: English Hacker
記事名:「 at・on・inの使い分け!前置詞はイメージで覚えて感覚をつかもう!