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しかし、実は英語にはこれ以外にも状況に応じて様々な「思う、考える」という表現があります。たとえば「全然わからないけど、多分こう思うよ」というときは、実は「I think」は使いません。ご存知でしたか?
この「思います」を確信度や状況に応じて使いこなせると、表現に幅が出てきますので、ビジネスにおいては、上司や同僚に正しくニュアンスを伝えるのに役立ちますし、友人との日常会話でも情緒豊かな会話ができるようになりますので、ますますコミュニケーションが円滑になっていきます。
もっとも確信度の低いときに使われる表現です。また、責任をともなわない範囲で思う、を伝えたいときは、guessを使います。この単語を使った表現でよく使われるものとしては、自分の出来事を全くその話を知らないひとに伝えるときに使う「Guess what ! (ねぇ、なんだと思う?当ててみて!)」という表現や、本当に自信はないんだけど、こう思う、という意味で「This is just a guessing but …(but以下に予測している事情を言う)」という表現があります。
確信度はあまり高くありませんが、guessほど当てずっぽうな印象も与えないのが、supposeという表現になります。guessは時として投げやりな気持ちを含む場合がありますので、そのような印象を与えたくない場合は、supposeを使ったほうが無難でしょう。ちなみに、この表現を使ったイディオムとしてbe supposed to がよく使われます。例文としては「You were supposed to work on this issue (あなたがこの問題に取り組むことになっていたはずだ) 」のように使います。
みなさんが一番よくご存知な単語だと思いますが、実はかなり確信のあるときに使う「思う」という表現になります。ですので、ビジネスの世界で使う際は、注意が必要です。自信がないときや根拠がないときにはできるだけ使うのは避けたほうがいいでしょう。ただし、ここぞという場面で人を動かしたい、自分の考えを伝えたい、というときは、thinkを思い切って使いましょう。
もっともみなさんがよく知っている意味は「信じる」だと思いますが、信じる、ということだけではなく、絶対そう思う、ということを伝えるときにも使います。
supposeに近い表現にで、個人差もありますが、assumeの場合は、ある程度、Supposeよりは確度が高く、かつ、仮定、想定というニュアンスを前に出したい場合に使われることが多いです。ビジネスの世界では、例えば、ある見積依頼について、要求事項に書ききれていない項目を自社の想定で対応した場合、assumptionと名詞で表現、動詞で使う場合はwe assume ~と表現し、supposeとはあまり言いません。
assumeと同様、想定する仮定するという意味合いを含んだ思う、になりますが、こちらは、実際に過去こういうことがあったので、今回も同様にこう思う、というニュアンスを出したい場合に使われます。
例えば将来のことを考えて転職することを決めた、という場合のようなある程度の決断を伴うような状況で、じっくり考える場合、Considerという表現を使います。例えば「Considering my future, I decided to change my career. 」
ここに挙げた以外にも様々な表現が存在します。ちなみに、このように類似の意味を持つ言葉のことを日本語では類義語と呼びます。英語では「synonym」といい、専用の辞書もあります。オンラインでも利用可能ですので、是非、いろいろな言葉の類義語を探してみてください(参考:thesaurus オンライン類義語辞典)。
ぜひここで調べたことを、思い切って試してみたり、意味を聞いてみたり、周りが状況によってどう使い分けているかに意識を向けてみてください。意識して聞くようになれば自然と使わけられるようになると思います。
ただ、このような表現にとらわれていざというときに言葉にできないことがないよう、深く考えすぎないようにしましょう。国際言語としての英語と捉えた場合、多くのバックグランドを持った人たちが関わっていますので、多少のニュアンスの違いは大目に見てもらえるので怖がらずどんどん使っていきましょう。