はじめまして、ヒストリー山田です。


キングダムは4巻だけ何故か行方不明です。


歴史考察の第一回ということで、今回は映画化も決まった最近話題の漫画「キングダム」の今後の展開について、史実を元にまとめてみようと思います。


歴史考察第一回 : ギングダムを最終回まで一気まとめ


万里の長城などでも有名な秦の始皇帝「嬴政」が中華統一するまでを描く、週刊ヤングジャンプで連載中の人気漫画「キングダム」。



最新巻(4/29現在42巻)では、嬴政が秦の大王に即位し、本格的に中華統一を開始。

その最初の敵は、李牧などの三大天を率いる宿敵「趙国」。

主人公「」は、元野盗の秦の将軍「桓騎」の下につき、「黒洋丘」で趙国の将軍「慶舎」と交戦中です。


では

この「黒羊丘」の戦いはどうなるのか?

李牧との決着は?

楚との戦はいつ?

信は六大将軍につくことができるの?


などキングダムファンが気になってしょうがない今後の展開を史記やその他資料を元にして読み解いていこうと思います。


先に「黒羊丘」の戦いの結論を言えば、桓騎軍は勝利します。

そして次の戦いでも勝利をし続けますが、その後桓騎李牧に敗れます。


第一回のこの記事では、嬴政が実際に趙、楚、燕、韓、魏、斉といった大国をどのような順序で倒していくのか、すでに登場しているキャラクターなどの紹介と共に大まかな流れをまとめてみることにします。


では最新巻(4/29現在42巻)で交戦中の第一次「趙」征伐(漫画では「黒羊丘」の戦い)から順に国別で見ていきましょう。


 


第一次「趙」征伐 〜李牧に惨敗する桓騎〜



王翦、桓騎、楊端和が趙を攻め、勝利を重ねて9つもの城を落とす。


その後、平陽で桓騎と趙の将軍「扈輒(作中未登場)」が大規模な戦を開始。

桓騎はこの戦に勝利して趙兵10万人の首を切る。


桓騎軍はそのまま北上し、宜安にて李牧と戦を開始。

この戦で桓騎は大敗し、敗れた桓騎は秦を捨てて燕に逃げ落ちる。




「キングダム」での展開予想

・「黒羊丘の戦い」で登場する離眼城は秦に落とされる9つの城の1つの可能性が高い


・平陽の戦いは、作中にある「首切り桓騎」の元となった戦の可能性が高く、桓騎の残虐性が目立つ戦となる


・平陽の戦いで趙の将軍として登場する「扈輒」は三大天最後の人物?


・羌瘣がこの趙征伐で六大将軍に上がる可能性が高い(李牧死後の第二次趙征伐では羌瘣が王翦、楊端和と並んで将軍を務めるため)


・桓騎が李牧に破れて逃走したことで六大将軍の1枠が空く


 


「韓」征伐 〜中華統一事業最初の滅亡国〜



趙を攻める一方で秦の将軍「」が弱小国の韓を攻め落とし、韓滅亡。




「キングダム」での展開予想

・王賁と蒙恬がこの征伐で将軍になる可能性大


 


第二次「趙」征伐 〜政略で殺される李牧〜



秦が李牧に苦戦する中、秦の李斯李牧攻略に動く。

李斯は趙王に「李牧が裏切りを企てている」と嘘の噂を流し、それを信じた趙王は李牧を将軍から引き下ろそうとするが、秦と交戦中の李牧らこれを拒否。

怒った趙王は李牧を捉えて処刑してしまう。


それにより趙の要であった李牧がいなくなり、王翦、楊端和、羌瘣が一気に趙を攻略。

趙を滅亡させる。




「キングダム」での展開予想

・信は羌瘣将軍の下について活躍する?


・信がこの戦で龐煖を撃破して六大将軍に就任する可能性大


・楊端和か羌瘣が死亡または離脱する可能性が大(この段階で六大将軍には「信」「蒙恬」「王賁」「王翦」「蒙武」の5人が入っている可能性が高く、そうなるとその後史実に出てこない楊端和と羌瘣はここでいなくなってもおかしくないため)


 


第一次「燕」征伐 〜政暗殺を桓騎が裏で糸を引く?〜




燕の太子丹(作中未登場)が秦王嬴政の暗殺を企てる。

暗殺者として荊軻(作中未登場)という男を立て、政が恨みを持つ樊於期(作中では嫪毐の乱にて毒国の大将を務めていた男)の首を手土産に嬴政の謁見を受け、そこで暗殺を試みるが失敗。


怒った秦は燕と交戦していた王翦信、王賁の増員をかけて燕征伐を強め、一気に燕を滅亡に追い込む。

ただし燕王と暗殺未遂の張本人太子丹は遼東に逃げてしまう。




「キングダム」での展開予想

・政暗殺を裏で糸を引くのは桓騎? (政暗殺の鍵となる樊於期と、李牧に破れて燕に逃れた桓騎が同一人物とする説は有名だが、作中では嫪毐の乱の際に毒国の大将として樊於期が登場しているため、同一人物ではないが、なんらか桓騎がこの場で絡む可能性は高い)


・信が王翦と並んで将軍を務めているため、信が六大将軍として活躍する可能性が高い


 


「魏」征伐 〜王賁が大活躍〜



圧倒的兵力で魏に進軍するが、秦兵の3分の1を失うほど大梁にて苦戦を強いられる。

そんな中、王賁が大規模な水攻めを実行し、大梁を壊滅させ、魏は滅亡。




「キングダム」での展開予想

・秦を大いに苦しめる魏の将軍は呉鳳明?


・王賁がここで大活躍


 


「楚」征伐 〜信の歴史的大敗と昌平君の裏切り〜



楚の征伐の際、に進軍する兵の数を問うたところ「20万人いれば打ち破れる」と答えたが、王翦は60万人は必要だと反論。

王翦は老いて弱気になっていると考えたの提案を受け入れ、信、蒙恬を楚に進軍させる。


しかし信と蒙恬は楚の大将軍項燕(作中未登場)により大敗。


大敗に驚いたはすでに将軍の座から降りていた王翦の元に訪れ頭を下げて何度も再度将軍として出陣してほしいと懇願。


王翦は60万の兵を率い、奇襲による戦術で見事項燕を打ち破り、蒙武と共に楚王を捉える。


その後、項燕は秦で相国をしている楚出身の昌平君を新たに楚王として立てるが、王翦、蒙武により敗北。楚は滅亡。




「キングダム」での展開予想

・信vs項燕で信が大惨敗。ここで信の仲間を多く失い、六大将軍の立場さえ危うくなる可能性大


・王翦vs項燕で王翦が勝利。ここで信が先の戦での大失態を挽回する?


・昌平君vs蒙武の旧友同士の悲しき大戦になる可能性大


 


第二次「燕」征伐 〜中華統一の最後の大戦?〜




秦の強さに負けを悟り、遼東に逃げた燕王と太子丹信、王賁、蒙恬が追撃する。


燕王は嬴政暗殺未遂の首謀者太子丹の首を差し出して和睦をしようとするが受け入れられず捉えられ、燕は滅亡。




「キングダム」での展開予想

・桓騎が燕の将軍になって信、王賁、蒙恬と対決する?(政暗殺未遂の際、桓騎が関わっていたとすれば、史実にはないがここで桓騎と対立する可能性があり、最後の斉の戦は大きな戦になる可能性が低いので、この戦が実質最後の大戦になるかもしれない)


 


「斉」征伐 〜中華統一を信、王賁、蒙恬が締めくくる〜



斉は同盟国であったが、中華統一の最後の一手として王賁、蒙恬、信に攻められる。

加えて秦の謀略もあって斉はあまり抵抗することなく国を秦に明け渡す。




「キングダム」での展開予想

・信、王賁、蒙恬により中華統一を締めくくる

・斉征伐でキングダムエンディングの可能性大


 


 


以上、秦の始皇帝が中華を統一するまでの簡単な流れでした。


次回からは、以下のような各キャラクターの考察などに迫っていく予定です。

・筆の発明者(?)「蒙恬」はなぜ趙高に殺されてしまったのか

・三大天と六大将軍の予想

・キングダムのラスボスは桓騎?それとも項燕?昌平君?

・「項燕」に大敗した「信」はどのように挽回したのか?

・「キングダム」の信と「センゴク」の仙石秀久は性格から歴史的大失敗までソックリ

・政はいつから残虐な「始皇帝」に変わるのか



情報提供元: CuRAZY