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浮世絵には美人画というジャンルがあり、江戸時代の喜多川歌麿の作品はその代表格ではないでしょうか。今回紹介する作品は美人を追求したかのようなパーフェクトな着物女性が描かれた作品。顔・立ち振る舞い・スタイルすべて美しいのです。




色がとても鮮やかなのが特長ですよね。一見、海外のアーティストが海外の目線で描いた作品のようにも感じられるのですが、実はこの作品は森田春代さんという日本の作家さんが描かれたものです。





森田春代さんは1945年埼玉県生まれで、現在はオーストラリア在住で日本ではあまり展覧会などは開催されていないそう。手描き友禅の仕事をしていた時期を経て独自のテイストで作品を作られています。






作品の特徴である色鮮やかさは手描き友禅の仕事をしていたことが影響しているのでしょうか。美人画と共に草花も描かれていることが多く、そのあたりにも影響が感じられますよね。






日本と西洋の雰囲気を併せ持った作品は海外でも評価が高いそう。繊細な線に日本画にはあまりない大胆な色彩、作品を間近で見てみたいものですね。


Haruyo Morita – Original Japanese Paintings


(ライター: 増田 吉孝)



情報提供元: CuRAZY