※この話はクレイジーの一般読者様が投稿してくれた実際にあったストーリーです。


24,25日はクリスマスらしいが、一人暮らしで家族も遠く離れた実家にいて、恋人もいないし、わざわざカップルの多い夜に男ばっかで遊んでも劣等感に苛まれるのがオチだから、特別何をやるってわけもない。

そもそも24日も25日もこっちは平日で仕事なわけで、いつも通り夜に一人でラーメン食ってたらクスクス笑われそうなめんどくさい日でしかない。


 


今年の24日もいつも通り仕事をして、夜は前日作ってたカレーを食べて、映画を見て普通に寝た。


 


25日

今日も普通に仕事




朝、自宅から駅まで歩いているといつも通る住宅街から勢い良く階段を上るドダダダダダダダという音がした。

次の瞬間、2階立ての窓がこれまた勢いよくガラっと開き、

4歳くらいの男の子と女の子2人がこれでもかってくらい満面の笑みを浮かべて空を見上げ、

朝もはよから大きな声で


サンタさんありがとーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!



そのあと二人は顔を合わせ、ニターっと笑いながらまた階段をドダダダダダダと降りていった。窓開けたまま。


いきなり大声を出され少しビックリはしたものの、開いた窓からかすかにキャッキャと喜ぶその子たちの声が聞こえ、僕は思った。


なにこれ可愛すぎる


あんなの可愛すぎる。萌えるとか言ったらロリコンとか思われるのかな。いやこれはそんな次元の話ではない。



もうあんだけ喜ばれたら、もらったほうはもちろん、あげたほうも、そして全く関係なくその場に居あわせた僕でさえ幸せな気持ちになる。


誰かを喜ばせるための口実としてのクリスマスもありだなと思った。

来年は誰か喜ばせてみようかな。


 


 




 


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情報提供元: CuRAZY