10年にもおよぶ努力の末、スイス連邦工科大学ローザンヌ校の研究者たちがマウスの脳構造の一部をコンピューター上で組み上げることに成功しました。


この研究プロジェクトはthe Blue Brain Projectと呼ばれており、今回、マウスの脳のうち、4,000万のシナプス(神経情報伝達のための接触構造)でつながったニューロン(神経細胞)が3万以上含まれる1/3立方ミリメートル分の脳を再現しました。


マウスの脳の全体は2,100万のニューロンが存在していることを考えるとまだまだ小さな一歩ですが、科学者たちは非常にワクワクしていると述べています。




写真AC

このプロジェクトの最終目標は、マウスの脳だけでなく人間の脳まで完全再現することだといいます。

こうした脳の仕組みのデジタル化は、間違いなく脳研究を飛躍的に進歩させると考えられる一方で、倫理的な問題を指摘する科学者たちもいます。


今後、この研究や議論が成熟し、私たち人類に恩恵をもたらしてくれることに期待しながら続報を待ちましょう!


出典:IT’S FINALLY HAPPENED — SCIENTISTS CONSTRUCT PART OF A RAT BRAIN IN A COMPUTER


情報提供元: CuRAZY