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妖怪ウォッチといえば、4〜5年前までは子どもたちから最も人気のアニメの一つで、ポケモンをオワコンに持っていくほどの勢いがあったのですが、ポケモンGOの登場によりいつの間にか話題性が少なくなってきており、更に追い打ちをかけるかのように、妖怪ウォッチワールドなるアプリをリリースをするもパッとしない。一体何があったのか。
当初「ポケモンGO」の妖怪ウォッチ版ではないか。と言われた妖怪ウォッチワールドは200万ダウンロード。数は多いようにも見えますが問題なのは、その後の利用者数(アクティブユーザー数)そしてダウンロードランキング。このへんが売上に大きく影響してくるわけですが、残念なことにランキングにも登場せず、結果的に利用者数を減らしているという状況が伺えます。
おかげさまで妖怪ウォッチ ワールドは9月14日(金)に200万ダウンロードを達成いたしました!https://youkaiww.gungho.jp/member/event/201809/two_md/
プリキュア・仮面ライダー・戦隊モノそれぞれ共通の収益モデルは、テレビを見た子どもたちが、それを真似したいという欲求を掻き立て、似たような玩具を購入するというものです。ネットがない時代は「課金」というシステムがないがゆえ、玩具に頼らざるを得ないのです。
また子どもたちは「ネット」を使わないのでテレビ→リアル玩具への収益を導くという常套手段が確立されております。
このへんは「東映アニメーション」が得意分野ではあるのですが妖怪ウォッチは「東京アニメ」企業が違います。
ただ、初期の妖怪ウォッチは「妖怪ウォッチ零式」などの玩具が爆発的に売れ、入手困難となるほどの売れ行きではありました。
妖怪ウォッチが当たらないので4回も並んだ結果
しかし気になるツイートが現在話題となっております。
凄い話。
この話がどれほどヤバいか理解できるかどうかは、その人の経済への理解度による。うちの幼い娘は妖怪ウォッチが大好きで毎日見ているが、妖怪ウォッチの玩具を買ってくれと言った事が無い。
地上波ではなく、ネット配信で見ており、玩具のCMが無いからだ。…終わりの始まりである。
— 池っち店長(スタジオ池っち社長) (@ikettitencho) December 22, 2018
つまり、子どもたちの親がネットで見れるアニメを開放。これには親たちには賛否両論あるわけですが、四六時中どこでも見ることができるスマホを使ったネット配信アニメは、泣きじゃくる子供に対する周囲の白い目を回避することもできる、親たちにとって最強アイテム。
もはやこれなしではいられない現実。しかもスマホはどこでも持っていくというスタイルが確立されているので、DVDのようにかさばるという概念はない。
そうなってしまった状況下、玩具を欲しがるどころか、そもそもそのようなアイテムが存在することすら知らない子どもたちがますます増えていくのかもしれません。
これは決して妖怪ウォッチだけではありません。東映アニメーションも同じ危機感を感じているはずです。
海外でも人気のポケモンGO、とんでもない看板が話題になりましたが、そう言えばポケモンは世界レベルでの人気。
玩具を欲しがる子どもたちの復権は今後有りえるのでしょうか。もしくはこの市場をサクッと捨て去り、他の方舟に乗り移る他ないのでしょうか。