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これがなんだかお分かりですか。わかると答えた人はかなり通な人ですね。長さは23cm、幅は14cmほどです。表面はつるつるとしていて重量感があります。香りはありません。富山県に住む知人から送られてきたのですが、「そうめん瓜」という名前だそうです。教えてもらった方法で早速調理してみることにしました。
正式名称は「きんし瓜」というそうです。「そうめん瓜」「そうめんかぼちゃ」「いとかぼちゃ」とも呼ばれているようです。
「輪切りにして茹でる」と教えられたので、切ってみることにしました。簡単に考えていましたが、そうめん瓜の皮はただものではないくらいに硬くて、サクッと切るというわけにはいきませんでした。
そうめんうりをまな板の上に置いて、包丁の歯を当てるのですが、硬くてつるつるとすべってしまい、全く歯が立ちません。まな板の上で切ることは諦めました。一歩間違えたら、指を切ってしまいそうです。
新聞紙を多めに置いて、その上で切りました。こんなにも硬いものを包丁で切ったことはありません。もし、皆さんがそうめん瓜を調理することになるときは、十分に注意してください。
苦労の末に切った、その切り口を見て見ると、瓜というよりは南瓜のような種が見えています。
皮に近い部分を見てください。なにか筋状に見えませんか。不思議な食べ物だなぁと思いながら、種を取り出してみました。
種を取ると、底の方からは、糸のようなものが顔を出してきました。糸のようにも見えますし、素麺のようにも見えます。この素麺のように見えるものがぎっしりと詰まっているのですね。
瓜にしても南瓜にしても、このまま食べることはできません。茹でてみました。
20分ほど茹でて、皿に取り出してみました。茹でる前よりも黄色みが増しています。見た感じは南瓜のように見えます。しかし、北海道の南瓜のようなホクホク感はありません。
茹で上がったそうめん瓜に箸を入れて見ると、とんでもないことが起こりました。箸を入れると、次から次へとそうめんのように中身がほぐれていきます。
なんて不思議な食べ物なのでしょう。これはもう、瓜や南瓜というよりも素麺といった方が良いのではないでしょうか。
茹で上がったら、素麺と同じように水洗いするように教えられましたが、これは水洗いしていません。すごくおいしそうに見えます。麺つゆを使って素麺のように食べるのだそうです。
麺つゆを準備して、素麺のようにして食べてみました。ほんのりとした甘さがあってとても美味しかったです。繊維が長くて、本当に素麺を食べているような気持になりました。
インターネットでそうめん瓜のレシピを調べてみました。素麺のようにして食べるほかに、サラダなどとして食べることもできるようです。
茹で上がった中身がそうめんのようにほぐれたときは、本当に驚きましたが、ほんのりと甘い新鮮な野菜の味を楽しむことができました。
もし、店頭でそうめん瓜を見つけたなら、食べて見てはいかがでしょうか。
今までに食べたことのないものを食べて見るのは楽しいものです。野菜だけではなく、お菓子でも、変わったものに出会うことがあります。長崎のからくり饅頭一口香 は、一度は出会ってみたいお菓子です。