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毎年この時期になりますと、大雨などの被害で土砂災害や水害に見舞われ、多くの犠牲者が出てしまいます。災害大国日本において、もはや宿命とも言えるこの状況。そんな中、被災地の為に少しでも何かをしたいという気持ちから「千羽鶴」を送りたいという方もいるかもしれません。しかしながら、その千羽鶴は被災地にとって実は、迷惑なのではないかという声が、以前からあり、今回の熱海でも同様の意見が勃発しております。
千羽鶴とは、折り紙の鶴を束ねたもので、幸福祈願、災害などへの慰安、病気平癒祈願、見舞いなどを目的に作成や贈呈が行われております。
今回の熱海での土砂災害でも当然この千羽鶴を送ろうとする人は一定数居るようだ。
「被災地に送られる千羽鶴はただのゴミ」という意見にめちゃくちゃ多くの賛同が集まってるんだけど、「ゴミ」を「ゴミ」と言える世の中になりつつあるんだなと感じるし、この調子で「どんなカタチであれ善意はありがたく受け取るべき」みたいな謎のマナーは早急に撲滅してほしい。
— 深爪 (@fukazume_taro) July 8, 2018
しかし、被災地に救援物資を送るのは良いが「千羽鶴」のような、救援物資とならないモノに関しては以前から物議を醸している。
熊本地震をはじめ、その後度々発生する災害時に必ず千羽鶴を送ろうとする人が後を絶えないので、ネットで指摘されていた。
参照:被災地に「千羽鶴は要らない!」善意と無駄の議論で対立がSNSで激化
最近では徐々に減ってきているように感じるが、水面下で「千羽鶴」は密造されている可能性もある。
そんな中、熱海市は救援物資に関して以下のように注意を促している。
【熱海市緊急情報】
土砂災害に対し、多くのご心配ご支援をいただいておりますが、生鮮食品・消費期限の近い食料品・少量の菓子など、また使用済みや開封後の日用品・衣類、数の限られた物品などのご提供(ご支援)はお断りさせていただいてます。詳細はこちらをご覧くださいhttps://t.co/dOM00KclE2— 熱海市 (@atamicity) July 5, 2021
やはり被災地での管理等が難しい物資に関しては控えるべきだということが改めて分かる。
とはいえ、被災地へのせめてもの「気持ち」として送りたい人は後をたたない。
千羽鶴を送るは良いことなのか、それとも迷惑なのか。
ネットでは様々な意見があるようだ。
■送りたい人の意見
熱海で土砂崩れの一報が祈りを込めて。この想い届くといい。1日祈りを込めて1羽ずつ千羽鶴を折ってます。みんなの気持ちがこもった千羽鶴、思いが届くといいな。
■送るべきではないという人の意見
災害時に要らないものランキング堂々の1位こと千羽鶴を熱海に送ろうとしてる人が沢山いる。千羽鶴やお花は「今」必要なものではないはず。不用品の処理を被災地に任せようとする自称善意のカスが沢山いる
では、どのようにするのが一番の解決なのだろうか。
最も手っ取り早いのが、やはり「義援金」と考える。
参照:伊豆山土砂災害に伴う義援金などの受付について
義援金であれば、必要な時に必要なものを購入できる。
不要となることはないだろう。
もちろん、被災地の人が、千羽鶴が必要となれば、千羽鶴を自分で購入するのかもしれない。