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ゲームセンターが立ち並ぶ池袋・サンシャイン通り。今では大型店が増えましたが、20年ほど前は小型のゲームセンターも乱立していたことを覚えています。そんなサンシャイン通りのゲームセンターの中でも、ひときわ目立っていたセガ池袋GIGO。残念ながら9月20日に閉館してしまったのですが、店舗横に設置されている「ヒストリー看板」に気になる記載がありました。
1993年、まだ「プリント倶楽部」が世に出る前に誕生した池袋GIGO。UFOキャッチャーがメジャーになり、バーチャファイターが大ブームになった時代ですね。
本日を持ちまして、セガ池袋GiGOは28年の歴史に幕を下ろしました。
長らくのご愛顧、誠にありがとうございました。
いつかまた、皆様にお逢い出来ることを楽しみにしております。当館を愛して下さった全ての皆様へ
本当にありがとうございました!#セガ池袋#28年間ありがとうございました pic.twitter.com/e3lPXZqSZy— セガ池袋GiGO (@SEGA_ikebukuro) September 20, 2021
以前はロケテスト(発売前のゲームをテストで稼働させること)が行われることが多く、90年代には筆者も週に1度は足を運んでいた懐かしい「ゲーセン」でした。なんとなく近隣の店舗よりも、UFOキャッチャーの設定が甘い気がしたのも贔屓にしていた理由です。
既に先月閉館してしまっているセガ池袋GIGO。営業しているうちに足を運びたかったのですが、世の中は緊急事態宣言の真っ只中……おいそれと地方に戻った筆者が「池袋」に足を運ぶことなど許されません。しかし10月より緊急事態宣言が明けたため、セガ池袋GIGOの「抜け殻」をひと目見に行くことにしました。
「セガ池袋GIGO」があったサンシャイン通り。言わずと知れた池袋の「繁華街」ですが、昔から本当にゲーセンが多いんですよね。アドアーズも元気に営業中!
映画館の隣にあるナムコも賑わっていますね。余談ですが、昔「ナムコ直営」のゲームセンターって「キャロットハウス」っていう名前でした。NGというフリーペーパーが置いてあり、毎回いただいていた懐かしい思い出。
「ROUND1」も元気に営業中。人口の多い郊外にあるイメージが強いラウワンですが、池袋のど真ん中にあるんですよ。
そして今回の目的地、セガ池袋GIGOへやってきました。閉店から約2週間経っておりますが、なんという存在感抜群のビルなのでしょう!
閉館の理由は「賃貸借契約の満了」と「ビルのリニューアル」とハッキリと記載してありました。池袋に来るたび立ち寄っていたのですが、なんとなくどこか昔の雰囲気を残すゲーセンだったんですよね。
ポスターなどが彩られていたインフォメーションボードも、もちろん真っ白。
全体的に暗幕が張られ、中の様子は伺えないようになっていました。ここ、夜に来てもめちゃくちゃ明るかったんですよね。着ぐるみやコスプレした店員さんが呼び込みしてたりとか、思い出すだけで泣きそうになってきます。
いつの間にか「ばくだん焼き」から「セガのたい焼き」に変わっていた店舗。ここでばくだん燒き買って、サンシャインシティ裏の公園で食べたっけな……懐かしい。
たい焼き屋さんの上を見てみると、28年の歴史が書かれたヒストリーボードのような物がありました。池袋GIGO(当時)の開業から、閉館までの歴史が……ん?これは「匂わせ」なのか?
最後に「202 年」と書いてある箇所がありました。2021年か2022年、もしくはそれ以降かも知れませんが「この場所」で何かしらあると思いたい……。
この件についてセガさんに問い合わせてみました。その結果「現在のところ、何もお伝えできることはないんですよ。本当に申し訳ございません」という回答でした。何か大きな進展があれば、セガさんから何らかの発表があるはずです。
ちなみに向かいにある「東急ハンズ」も10月末で閉店ということで、「サンシャイン通り」の中でも集客力が高い2店舗がほぼ同時に消えることになります。
image:秒刊SUNDAY
セガ池袋GIGOと東急ハンズ、池袋において時代を築いてきた店舗が無くなるのは本当に寂しいものです。どちらも発表されていませんが、跡地にどういった店舗が入るのか楽しみに見守りたいですね。
ゲーセンの衰退が叫ばれて久しいですが、人気ゲームセンターの閉店は物悲しいものです。これ以上ゲーセンが減りませんように!
画像掲載元:SS.ナオキ