3つの正方形 A B C があります。それぞれの正方形には色の異なる11本の直線が描かれています。実は、今注目して頂きたいのは直線ではありません。直線の背景となっている正方形の色です。A B C 3個の正方形の中で、最も色が濃い正方形はどれでしょうか。あなたは3個の正方形の色の違いを見分けることができるでしょうか。それとも色の違いが微妙過ぎて判断するのは難しいでしょうか。


3個の正方形を横に並べてみました。


3個の正方形の色の違いが分かりやすいように横に並べました。これで簡単に答えることができるはずです。


「答えは簡単!最も色が濃いのはCの正方形だ!」と思っている人はいませんか。その答えは間違っています。しかし、確かにCの正方形の色が最も濃いように見えます。どのようにすると正しい正方形をみつけることができるでしょうか。




3つの正方形に描かれている11本の直線を少しだけ下の方に移動しました。いかがでしょうか。3つの正方形の色の違いが分かってきたでしょうか。


もう少し移動の量を増やしてみましょう。




上の図で下の段にあった正方形を、今度は上の段に置きました。そして、さらに直線を下に移動しました。3個の正方形の色の変化を実感していただけるでしょうか。


何だか、3個の正方形の色に違いはなく、どれも同じ色に見えていませんか。そのことを確かめてみましょう。




答えです。


下の段で、3個の正方形をつなげてしまいました。3個の正方形の色はすべて同じだとわかりました。つまり、「最も色が濃い正方形というのは存在しない。」というのが答えです。




最初の画像を見ると、ほとんどの人がCの正方形の色が最も濃く見えてしまいます。実はそのように見えてしまうのは、みなさん(の脳ミソ)に錯覚を起こさせているからです。正方形の中に異なった色の直線を描くことにより、正方形の色が異なって見えるという錯覚を起こさせました。正方形の色が同じであるにも関わらず、直線の色が濃いほど背景となっている正方形の色も濃く見えるのです。


Aの正方形を90°回転して拡大した正方形を作り、その上に、A B C 3個の正方形を置いてみました。AとBとCの正方形の色は同じであるにも関わらず、A B Cの正方形の順に濃い色であるように見えます。しかし、これは錯覚なのです。



日常生活の中で色々な物を何気なく見ているときに、そうとは気付かずに錯覚を起こしていることがあるかもしれません。色に限らず、ある条件のもとで起こる錯覚(錯視)には色々な種類があるようです。


今回の錯視画像は静止していましたが、超不思議!回転して重ねると画面の一部が浮き上がって動く! のように動く錯視画像もあります。

情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 10人中10人が間違えるかもしれない画像!最も色の濃い正方形を答えよ!