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奥の方へと延びる通路に異なる色の電気スタンドが3台置かれています。あなたは、画像を見るだけでこの3台の電気スタンドの中で一番背の高い電気スタンドを答えることができますか。定規やボールペンなどで高さを確認してはいけません。それぞれの電気スタンドの高さはすぐには判断できないように描かれていますが、観察力の高い人は簡単に答えられるかもしれません。
ピンク色のスタンドと緑色のスタンドには影がついています。この影がついていると判断に影響が出るかもしれないので取ってしまいましょう。この状態で、一番背の高い電気スタンドを見分けて答えることができますか。
画像を見て、「一番背の高い電気スタンドは〇〇だ。」と感じているものがあるのではないでしょうか。でも、まだちょっと不安が残るかもしれません。手前から奥の方向に向かって延びている黒い直線を取り去ってみましょう。また、一番手前で長方形を作っている黒い直線も取ってしまいましょう。
黒い直線を取ってしまいました。しっかりと観察しているつもりでも、まだ自信をもって答える段階にまでは来ていないような気がします。その上、3台の電気スタンドの高さの関係は、最初に見た時とは変わってきているように見えませんか。自信をもって答えることができないのは、画像の中に電気スタンド以外のものがたくさん描かれていて、それらがあなたの観察力あるいは判断力を鈍らせているからです。
一番奥の方に見えている黒い長方形を取ってみてはどうでしょうか。
茶色のシェードがついているスタンドの高さが微妙に変わってきていませんか。最初に一番背が高いと感じた電気スタンドと、今一番背が高いと感じている電気スタンドは同じですか。
黄緑色の3本の帯状の図形のうち、真ん中に描かれている図形を取ってみましょう。何か変化が現れるかも知れません。
最初の状態と比べると、余計なものが少なくなり随分とスッキリしてきました。しかし、電気スタンド以外のものを取り去っていくたびに、3本のスタンドの高さが変化してきているように思いませんか。一番背の高いスタンドって、いったいどれなのでしょうか。黄緑色の図形をすべて取ってみましょう。
青い正方形の中に残っているのは3台の電気スタンドだけです。余計なものはなくなって判断しやすくなりましたが、この状態ではそれぞれの背の高さがわかりませんね。横1列に並べてみましょう。これから、横1列に並べた状態をお見せしますが、あなたはその状態を見る前に、あなた自身の答えを出しておいてくださいね。
3台の電気スタンドの背の高さはすべて同じでした。
多分、多くの人は最初の画像が錯視図形であると気付いていたのではないでしょうか。そうだとすると、問題を見た瞬間に、「3台のスタンドの高さはすべて同じさ。」とわかっていたことでしょう。しかし、錯視図形だとわかっていても、余計なものを取り去るたびにスタンドの高さは微妙に変化して見えませんでしたか。茶色のスタンドが一番高く見えたり、緑色のスタンドが一番高く見えたりしませんでしたか。スタンドの高さが変わることはないのですが、周りにあるものの影響を受けると、色々な見え方をするということですね。
普段の生活の中で物を見る時にも、もしかしたら錯覚を起こしているかも知れませんね。
目の前にある画像が錯視画像だわかると、錯覚を起こさずにその画像を見ることができる場合があります。しかし、錯視画像だとわかっていてもどうしても錯覚を起こしてしまう画像もあります。マジ、ありえないって!10人のうち9人は見間違えてしまう絵! を錯覚を起こすことなく見ることができるでしょうか。