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図の中には、折れ曲がった黒い線4本とピンク色の線分AとBが描かれています。AとBの長さをよく見て下さい。あなたにはどのように見えているでしょうか。AはBよりも長く見えますか、それとも、AとBの長さは等しく見えますか、それとも、AはBよりも短く見えているでしょうか。もしも、あなたの周りに誰か別の人がいるとしたら、その人にはどのように見えているのでしょうか。
では、AとBの長さがどのようになっているのかを確かめてみましょう。その方法は...、図を印刷してAとBの線分を切り取って比べると即座に答えがわかるのですが、画面上でその結果をお見せしたとしても、その結果を素直に信じていただけるかどうかわかりません。ですから、別の方法で確かめてみましょう。
AとBの長さの見え方は最初に見た時と同じですか。もしかして微妙に変わっていませんか。2本の線分には何も手を加えていません。ただ、1本の黒い線を取り去ってしまっただけです。
更に黒い線を1本取って見ますよ。今度はどのように見えると思いますか。
今のところ、取り去った黒い線は2本です。AとBの2本の線分の長さの関係は、最初にあなたが見た時と変わっていませんか。
では、今度は残っている2本の黒い線を取り去って見ましょう。
AとBの2本の線分の長さ、今、あなたにはどのように見えているでしょうか。なんとなく同じ長さに見えていませんか。でも確実ではありません。この図に2本の平行な点線を引いてみましょう。
2本の平行な点線を引いてみました。AとBの長さが等しいことがわかりました。
最初の図を見たときには、Bの方がAよりも長く見えませんでしたか。実際は2本の線分の長さは等しいのに、なぜそのように見えてしまったのでしょう。
Bの方が長く見えてしまったのは、4本の黒い線が描かれていたからです。この4本の線により、脳ミソがAとBの2本の線分の長さを正しく判断することができずに錯覚を起こしてしまったのでした。
この図を見た瞬間に、錯視図形だと気付く人は大勢います。しかし、錯視図形だと気付いたとしても、なぜかBの方が長く見えてしまいます。
私たちが普段見ているものは本当にそのような形をしているのでしょうか。私たちに見えているものは、他の人と同じように見えているのでしょうか。そんなことを考えてしまいませんか。
錯視図形には、線分の長さが違って見えたり、図形が勝手に動いたりするものがあります。超不思議!回転して重ねると画面の一部分が浮き上がって動く! では図形が勝手に動き出しました。