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愛知のグルメと言えば「きしめん」「味噌カツ」そしてこちらも忘れてはいけません「味噌煮込みうどん」。夏はともかく、冬となれば自ずと食べたくなりますあの味。八丁味噌を効かせた独特の風味と香り。とにかくアッツアツの鍋に入れて冷ましながら食べるうどんは格別。そんな中、その愛知にある「味噌煮込みうどん」を連想させるグルメがファミマから登場していたのでさっそく食べてみました。
まず、愛知の「味噌煮込みうどん」といえば誰もが知る「山本屋の味噌煮込みうどん」を思い浮かべることでしょう。その特徴は、濃厚でコクのある岡崎の八丁味噌をベースに白味噌や生醤油などをブレンドした秘伝のだし。
そしてなんと言っても「めちゃくちゃ硬い」うどん。最初「これは生なんじゃないか!?」と疑いたくなるぐらいだったのですが、食べていく過程でその硬さの所以が自ずと理解できる。
これは「うどん」というより「餅」に近い食べ物であると。
ということでそんな山本屋の「味噌煮込みうどん」を連想させる商品が、ファミマから登場しておりました。
こちらが、ファミマの「味噌煮込み風うどん」。「味噌煮込みうどん」ではなく「味噌煮込み風うどん」という点が、ミソである(味噌煮込みなだけに)。
やはり「八丁味噌」をベースとしており、オリジナルの味噌煮込みうどんを意識しているものと思われます。また、かしわ・かまぼこ・生卵・おあげ・ネギなどの素材も「味噌煮込みうどん」を意識してGOOD。
さて。うどんのほうですが、本家にくらべ随分やわらかい。よく言えば「たべやすい」うどんです。これが実は「味噌煮込み」ではなく「味噌煮込み風」となっている根拠なのかもしれません。
山本屋の味噌煮込みうどんは、先程も申し上げたとおり、めちゃくちゃ硬いのが特徴。しかし、さすがにそれを真似るわけにもいかなかったのか、やわらかくし、誰でも食べやすいように改良されている。
硬いままだと、「半生じゃないのか」とクレームにもなりそうですしね。
ということで前置きはよしとして、早速食べていきます。
一口目、口に入れた瞬間意外にも感じる「味噌煮込み感」。あ、この濃い味噌風味は、紛れもなく八丁味噌を効かせた正真正銘の「味噌煮込み」だと感じる。
そして、かまぼこ・ネギ・かしわも、味噌煮込みうどん全体のバランスを整え、良いアクセントとなっている。
が、しかしやはり気になるのは「うどん」のやわらかさ。多少意識はした固さではあるが、めちゃくちゃ固いというわけではない。もちろん品質や食べやすさを考慮した上での配慮であるのは仕方のないことですが、少々雰囲気は損なわれてしまいます。
また、店で食べる味噌煮込みうどんは「熱々」。とても口に入れられるほどのレベルではないのがポイント。もちろんこれは「コンビニ商品」であるがゆえ、仕方のない部分。
ということで「やわらかい」「熱々ではない」という点を踏まえると確かに「味噌煮込み風」と表記したのはある意味ファミマ側の「本家へのリスペクト」と言えるのかも知れません。
そもそも「味噌煮込みうどん」という料理は商品名ではなく「ラーメン」のようなカテゴリ。本家など存在しないのですが、この素材の配役は元愛知県民としてファミマの思いが十分に伝わった。
ファミリーマート
味噌煮込み風うどん
価格:536円(税込578円)
Source:ファミリーマート / 山本屋