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一時期教育現場では詰込み学習ではなく、授業時間を減らし生きる力を育む力を伸ばすために教育を変化させるという宇井鳥教育を推進していました。その結果、ゆとり世代と揶揄される若者たちが生まれてしまいましたが、令和になった現在にそのゆとり教育を超える衝撃的な簡単すぎる問題が教科書に載ることが報道されました。
高校教科書に掛け算が
うわー、これはすごい。。
でも分かる。#学び直し しないと先に進めないもんね。基本は大切。 pic.twitter.com/HcVcOM2XPo
— トシヤ@キャリアとお金の教育家【ラーニングカレッジ代表】 (@tsyn18) May 4, 2021
5月4日の静岡新聞に掲載された衝撃的な記事に目が留まりました。
「3×8=?」
小学2年生で習う掛け算を、高校1年生の教科書に載せ大真面目に学習させるというのです。
何かひっかけ問題なのかと思いきや、「3×8」を「3+3+3+3+3+3+3+3」と、3を8つ足したもので、『答えは27』と丁寧に解説をしているというのです。
こ、高校一年生の教科書に……………た、足し算の筆算………………(๑•ૅㅁ•๑)
ち、中学校の教科書ではなくて…………?
い、いや馬鹿にしてるわけではないんだけど!決してしてないけど!
………い、いや、ちょっとしてるけど
— 吟遊詩人ヴァネロピ (@Vane11ope) May 3, 2021
学び直しのニーズに対応した教科書を東京書籍が作成したということですが、さすがにバカにし過ぎじゃないの?いくらなんでも掛け算くらい誰でもわかりますよ!
と思った方も多いと思いますが、バカにしているわけではなく大真面目に学び直しをする層のために作られた教科書だったのです。
小学生の問題を高校1年生の教科書に載せた背景として、様々な理由で小中学校を休みがちだった生徒を支援するためだと静岡新聞に記載されていました。
数学だけでなく、国語や英語の教科書も易しい問題を載せて対応しています。
前川喜平。来春から使用される東京書籍版の高校「数学Ⅰ」の教科書には、二桁の足し算・引き算や九九が含まれている。義務教育の学び直しが必要な生徒の為だ。数学Ⅰは全高校生の必履修科目で、その内容は集合、三角比、二次関数などだが、算数でつまずいた生徒が修得するのは不可能だ。東京新聞。
— 山内華造 (@fuanman) May 3, 2021
小中学校の基礎学習が身についていないまま高校の学習をしてもつまずいてしまうため、そういった生徒の着実な定着を目的としているようですね。
高校の一部の教科書に九九や2桁の足し算や分数計算など、算数のやり直しを載せるとの新聞記事を見た。
それより義務教育で、出来なくても一律で卒業させてしまうより、教科単位で出来ないものは出来るまで学年を上げない方がいいんじゃないの。— やじゅ (@yaju) May 3, 2021
しかしその一方で時間が過ぎれば卒業できてしまう義務教育に問題がある、小学校でも単位制を導入すべきという厳しい意見も見られました。
高校の教科書に掛け算が載るという衝撃的なニュースに、まるで虚構新聞の冗談かと一瞬思った方もいると思いますが、そうではなく一定の層の学び直しのニーズに応えた教科書でした。
また、コロナ禍に虚構新聞のニュースが真実になってしまった事例も話題となりました。
source: 静岡新聞SBS