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漢字は10万字以上あるともいわれいます。それだけの漢字があれば、読めそうで読めなかったり、何と読んでいいのか分からない漢字も意外とあるものです。今回は読み方を間違えやすい難読漢字をヒント付きのクイズ形式でご紹介いたします。例えば「過る(よぎる)」「論う(あげつらう)」などです。ひらめかない時はヒントを参考にし、正解を導き出してくださいね。

【1】肌理

「肌理」は何と読む?

【ヒント】肌理は、はだり・きりとは読みません!「皮膚の〇〇。お肌の〇〇。」などのように使う言葉です。

答え:肌理→きめ

肌理は、皮膚のきめ・木や紙の表面の質感などの様子をさします。また、物事を行うときに気配りをしている様子を「きめこまやかな配慮」「きめこまやかなサービス」などというように使いますが、このきめこまやかは「肌理細やかな」という漢字ですよ。

【2】氏素性

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「氏素性」は何と読む?

【ヒント】氏素性は、しそせいとは読みません!氏素性は「家柄・家系・経歴」などを意味する言葉です。う〇〇〇〇〇。「う」から始まる6文字の言葉といえば?

答え:氏素性→うじすじょう

素性(すじょう)という漢字は他にも、素姓・種姓・素生があります。血統や階級の意を表わす「種姓」に対し、「素性」は生まれつきの性質を意味し、本来は別語であったそうです。詳しい説明は下記の通りです。

1.(本来「種姓」の意) 人の生まれながらの血筋、家柄。出自。また、その生育した境遇。育ち。生まれ。しゅしょう。そせい。すぞう。
※雲形本狂言・夷毘沙門(室町末‐近世初)「氏(うぢ)種姓(スジャウ)気高い人を、聟にとらせて給はれと」
※読本・椿説弓張月(1807‐11)続「氏も素姓(スゼウ)もしらぬ身が、名家の妻となりあがり」
2.由緒(ゆいしょ)。伝来。
3.本来の性質。生まれついての性質。そせい。
※浄瑠璃・浦島年代記(1722)三「女御は我子いやしき娘、もと藪に咲紫ぼたんの素性(スジャウ)顕れ、不義放埒の根生ゆへ」
[語誌](1)血統や階級の意を表わす「種姓」に対し、「素性」は生まれつきの性質を意味し、本来は別語であった。「色葉字類抄」ではシの畳字門に「種姓」が見えるが、その意味は不明。「種」字が直音化してスジャウとなり、意味が近似していた「素性」との間に混同が生じたと思われる。】

引用:コトバンク

【3】宥める

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「宥める」は何と読む?

【ヒント】宥めるは、ゆうめる・あやめるとは読みません!な〇める。「な」から始まる4文字の言葉といえば?

答え:宥める→なだめる

宥めるは、怒りや不満などをやわらげ静めること・事が荒だたないようにとりなすといった意味があります。

使い方は、「泣く子を宥める(なくこをなだめる)」などのように使います。また、宥めるという漢字の送り仮名を変えると「宥す(ゆるす)」と読むのであわせて覚えておきましょう。

【4】供奉

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「供奉」は何と読む?

【ヒント】供奉は、きょうそうとは読みません!〇〇。二文字の言葉といえば?

答え:供奉→ぐぶ

供奉には、行幸や祭礼などのときにお供の行列に加わること。また、その人・お供という意味があります。供奉の供という漢字は一文字で、「供(とも)」と読み、送り仮名を付けると、「供える(そなえる)」と読みます。奉という漢字は送り仮名を付けると、「奉る(たてまつる・うけたまわる・まつる)」とも読みますよ。

【5】揮う

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「揮う」は何と読む?

【ヒント】揮うは、きうとは読みません!ふ〇う。「ふ」から始まる三文字の言葉といえば?

答え:揮う→ふるう

揮うの揮は、発揮する(はっきする)の揮でもありますね。揮うには、大きく手を振り回すこと・手に持って振り動かすこと・勢いが盛んになること・気力が充実することといった意味があります。例文は「国力が大いに揮う」「成績が揮わない」などのように使います。

また、筆を揮う(ふでをふるう)という言葉もありますが、文字や絵などを書くこと、彩管を揮う(さいかんをふるう)という言葉は、絵筆を使いこなして絵を描くことをさします。

今回は、読み方を間違えやすい漢字をご紹介しました。全問正解できましたか?次回も秒刊SUNDAYの漢字クイズにチャレンジしてくださいね。覚えておくといつか役立つ時が来るかもしれませんよ。

Source:漢字辞典オンライン・コトバンク

情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 「肌理」は何と読む?読み方を間違えやすい!難読漢字5選