天皇陛下は4月30日に退位され、5月1日に皇太子さまが即位されます。「退位」や「即位」について調べて見ると、日常生活でははあまり見られない言葉が多く出てきます。今回は天皇に関係する言葉で、漢字で書かれるとすぐには読むことができないのではないかというものを4題用意してみました。最初は「高御座」という漢字です。あなたは、この漢字を簡単に読むことができますか。


答えです。


「高御座」というこの漢字は「たかみくら」と読みます。「高御座」というのは、即位の礼のとき,天皇がおつきになる御座のことです。御座というのは座を敬っていう言葉で、貴人の席を意味します。5月1日に流れるニュースの中でこの言葉が出てくるかも知れませんね。



では、次の漢字です。


「御帳台」と書かれているこの漢字は何と読むのでしょうか。



答えです。


「御帳台」と書かれたこの漢字は「みちょうだい」と読みます。「御帳台」とは、即位の礼のとき,皇后がおつきになる御座のことです。天皇と皇后では、座席を表す言葉も使い分けられているのですね。



次の漢字は「剣璽」です。


この漢字は何と読むでしょうか。「璽」という漢字が難しそうですね。



答えです。


「剣璽」と書かれたこの漢字は「けんじ」と読みます。「剣璽」とは、三種の神器である宝剣(草薙剣:くさなぎのつるぎ)と神璽(八尺瓊勾玉:やさかにのまがたま)のことを表しています。皇位継承に伴って、「剣璽」も継承されます。



最後の漢字は「還幸」です。


この漢字は何と読むでしょうか。



答えです。


「還幸」と書かれたこの漢字は「かんこう」と読みます。確かに「還」という漢字は「かん」と読みますし、「幸」という漢字は「こう」と読みます。そのように考えると簡単に読めてしまえるようにも思えますが、「かんこう」という言葉を知らなければ読むことはできませんね。


「還幸」というのは、天皇が行幸先からお帰りになることを意味しています。皇后が外出されることは「行啓(ぎょうけい)」といい、行啓からお帰りになることを「還啓(かんけい)」といいます。



皇室関係で使われる言葉は聞きなれていないものが多いのでしょうが、天皇の退位や即位に伴って、ニュースなどでそのような言葉を耳にする機会が多くなるかもしれません。ところで、あなたは4つの漢字のうちいくつ読むことができましたか。


情報掲載元(皇室・宮内庁):http://www.kunaicho.go.jp/word/word-sokui.html


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情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 「高御座」←天皇に関する難読漢字4選!