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耳を動かせる人や、薬指を動かさずに小指だけを動かせる人。耳を耳の中に全部入れる、とかそういったマジ無理系でなければ人体には「いやいや、そんなの無理だから」という動きでも訓練次第で可能になる動きというのは存在します。しかしそれを考慮に入れて、実際の動きを見ても本当に良く動かし方がわからないという動きも実際に存在します。
例えば、ジークンドーのワンインチパンチ(ほぼゼロ距離から放つのに威力のあるパンチ)はかかとから伝えたエネルギーを背骨、肩甲骨、肩、ひじ、手首と身体の内部をエネルギーが通って行くイメージらしいですが、やっていないのに出来る人はほぼいないでしょう。それぞれのスポーツでも同じく、習得してからは普通に出来るけど最初は全然出来ないという動きは意外と多いです。
以前所属していた団体で「お前もうちで武術をやるなら、これを出来るようになれ」と言われたのはいいのですが、やり方やコツはおろか、出来たから何なのか、結局何も教えてくれなかったものです。肘部分だけ内外にグリグリ回すという動作。汚い腕ですみません
pic.twitter.com/htCFIFzdBB — 腱引きの別府
道場・大平 (@beppukenbiki) July 28, 2020
手首から先を動かさずに、肘の部分だけを内に外にと動かすこの動きを「腕(かいな)の捻り」というそうです。実際にやってみると、これが本当に出来ない。ちなみに武術経験者は出来る人が多いらしいです。
武術うんぬんやこの動きに限らず、前腕や肘を自由に動かせるのは健康維持につながると思います。五十肩の一因が前腕、とりわけ橈骨と尺骨のねじれにあるという事実は、腱引きではよく知られていることですから
https://t.co/8aPBujrrm7 — 腱引きの別府
道場・大平 (@beppukenbiki) July 30, 2020
出来たら何か得があるのかな?と思ってしまいがちな不思議な動きですが、これが出来た方が健康維持はしやすくなる可能性はあるようです。まだまだ五十肩なんて...という方も、今のうちに出来るようになっておくと良いかも。
俺も以前Twitter上で肩甲骨の操作だって教えてくれた方がいらっしゃいました。
空手ならばチンクチをかけるってのに通ずるものかなと思います(*^ω^)
だから、俺は正拳で練習するようにしてますねpic.twitter.com/QboNTbeze8 — 紅ケン【LIFE OF JUSTICE】 (@kurenaiken00) July 28, 2020
動かすコツとしては、肩甲骨の筋肉を意識してあげると良いみたいです。具体的には肩からの力を使って、真っ直ぐにモノを押す時に使う筋肉を使うイメージ。初めは何かに捕まって手首を固定したり、実際に壁を押しながらやるとやりコツをつかみやすいかもしれません。
この動作に限らず、自分の未知の筋肉を使った動きが出来るようになるのは面白いですし、もしかすると後々どこかで役に立つかもしれません。筋肉の仕組みって面白いです。
画像掲載元:秒刊サンデー、写真AC