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コロナの不安が広がってから定期的に特定商品の買い占めとそれに伴う転売が行われるようになってしまいました。マスクや各種消毒用品、トイレットペーパーやティッシュなどの紙類の買い占め、転売がようやく落ち着いてきた様子でした。しかし、本日会見内での吉村知事の発言を受け、うがい薬の「イソジン」がさっそく買い占め、転売が行われる状況となってしまったのです。
コロナにイソジン効くとか吉村が発表したとかなんとかでイソジン買い占め起きてるというので見に来たら、ひどい有様。うがいしろって最初から言ってんじゃん。ビオレハンドソープがコロナに効くって言われたら買い占めるのかよ。 pic.twitter.com/jjUhUEIld2
— エイジ (@eiji_holy) August 4, 2020
なんと、既に店舗でうがい薬のイソジンが品切れになっているとのことです。先日までこうした兆候は見られませんでしたので、やはり今日からの動きと考えるのが自然です。
大阪府の吉村知事は、うがい薬の成分「ポビドンヨード」で新型コロナの重症化を防げる効果を確認したと発表。明治ホールディングスの株価は午後に一時7.7%高の8990円へ上昇した。https://t.co/IJrfnI5emJ
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) August 4, 2020
本日4日、大阪の吉村知事が会見内にてうがい薬に含まれる成分「ポピヨンヨード」にコロナ重症化を防ぐ効果、軽傷者の陽性率を低下する効果があることを確認したと発言しています。
ポビドンヨードによる うがいで新型コロナの重症化を抑制の研究結果を発表。
大阪府・吉村洋文知事「ポビドンヨードによるうがい薬(イソジンなど)をすることによって、ある意味、コロナに打ち勝てるんじゃないかと。ただ研究段階で薬事法があるので、これがコロナに効くとは言うことはできない」 pic.twitter.com/vKtFrgkSLq— Mi2 (@mi2_yes) August 4, 2020
Twitterでは会見の様子も投稿されています。
おそらく現在発生しているイソジンの買い占めもこの発言による影響ではないかと考えられます。
こうした状況下では案の定、フリマアプリ「メルカリ」内でイソジンの転売が大量に行われています。ボトル一本、4000〜6000円前後で取引されているものが既に多数確認できます。
中には10本セット5万円で販売されているものまであります。こうした騒動が起こる度に発生する転売ですが、毎回驚かされます。
こうした買い占めや転売行為に対して、ネット上では冷ややかな反応が多数寄せられています。
イソジンは前も言いましたが、組織障害性があるので咽頭炎のうがいにも適していないし、もう15年以上前から手術室の消毒にも使いません。吉村さん、だれかまともな医者にアドバイス受けないと恥かいてばかりですね。ま。別にいいけどw https://t.co/v09gKoOfWI
— 仲田洋美 がんと遺伝子の専門医 (@drhiromi) August 4, 2020
印象的なのが、「イソジンは決して万能ではなく、リスク部分に注目する必要がある」というツイートが非常に多い点です。確かにイソジンの乱用は良くないということは何度か耳にしたことがあります。
健康面に着目した反応としては「イソジンの乱用で常在菌が不足して逆にコロナ患者増えると思う」といったものも見られます。
吉村知事はイソジンが医薬品であること、転売すると罪になることも伝えたのでしょうか。
医薬品医療機器等法(要約)
24条1項 薬局の人、販売許可をもらった人以外は医薬品を売ってはいけない。
84条 24条1項に違反した人は3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、またはその両方が科せられる。 pic.twitter.com/IZRZNOTn8S— Ferrum (@TetsuFerrum) August 4, 2020
また、転売に対しても多くの批判が寄せられており、一部の出品が法に触れることを指摘する声も多く挙がっています。以前のマスクの例もありますので、今回も状況を見て運営側で厳格な処置を用意する可能性も考えられます。
いずれにせよ、コロナに関しては不明瞭な部分が多く、完璧な予防や対策は難しいのが実情です。噂に流されず正しい情報を取捨選択する冷静さが改めて求められる事態となっています。