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バイクは車とはまた違った楽しさや魅力がある人気の乗り物です。しかし、非常に高い危険性を含んでいることも否定できません。現在はバイク自体も乗りやすいモデルが増えてきていますが、それでも事故の危険性をゼロにはできません。少しでも安全に楽しむためには頭を守ってくれるヘルメットの装着が必要です。そんなヘルメットに関する注意喚起が話題となっています。
口腔外科医として言わせて下さい
救急搬送で顎をアスファルトで骨が見えるまですりおろして、見るも無惨な方を、大学病院勤めの時に何十人も診ました。
下手すれば複数歯と顎が無くなります。
バイク乗るなら例え50ccでもフルフェイスかシステムヘルメットにしてください。お願いします#拡散希望 pic.twitter.com/Rwbr27IJWa
— モコ
の日記 @クルマ事故で療養中 (@moco_20200504) September 27, 2020
話題になっているのはこちらの投稿です。
バイク事故に遭遇した患者を診ると顔面部を大きく損傷しているケースが多いとのことで、フルフェイスヘルメット、もしくはシステムヘルメットの装着を呼びかける内容となっています。
バイクでの事故を体験、目撃した人はイメージできるかと思いますが、確かに顔面に大怪我となるケースは少なくありません。
筆者としてもバイク乗りには排気量や目的問わずフルフェイスヘルメットなど顔全体を保護できるものの使用を推奨したいところです。
私的にタイムリーなツイートです。2日前にフルフェイスを購入しました。今中型の免許を取りに行ってる初心者なのに、Araiかよ!って思われるかな?と思いながら
下顎の骨折は治すのが大変だと聞いたことがあるので、自分の身を守るためにも少し高いですがいいヘルメットのほうがいいですね。 pic.twitter.com/OsFzEpcA8J— まーさん33@カープ (@maa_carp_33) September 29, 2020
上の投稿者は教習所に通いながらヘルメットを購入したとのことです。初心者なのに、ということはありません。むしろまだバイクに不慣れな人こそ正しい装備をするべきでしょう。
満足に歯を治そうと思ったら
バイク保険や相手の補償では治せません。
保険適用のものはやはり、このレベルの損傷となると見た目だけで満足に食べれない、という感じになります。
自費でやるとなると最低50諭吉くらいは追加でかかります。
国産フルフェイス何個買えますかね
よろしくです— モコ
の日記 @クルマ事故で療養中 (@moco_20200504) September 27, 2020
また、上の投稿でも触れられていますが、事故の際は怪我のリスクだけではなくそれに伴う治療費も考慮する必要があります。
その点を踏まえても、フルフェイスヘルメットは安価なものではなく、「アライ」「ショーエイ」といった一流メーカーのものを選ぶのが推奨されています。値段は安くはありませんが、有事の際のリスクを考えれば決して高くはありません。
モデルによりますが、予算は2~3万円前後は見ておきたいところです。探せば上記メーカーのものでも2万円台から見つけられるはずです。
また、ちゃんとしたフルフェイスヘルメットは慣れるまで装着時、息苦しさや窮屈さを感じることがありますが、徐々に慣れていきます。メーカーごとに形状も変わるので、お店の人に頼んでいろいろなメーカーのヘルメットを被らせてもらうのがおすすめです。
ポリカーボネートの衝撃緩和能力とガラス繊維によるシェルの衝撃緩和能力を比べていただけたら、、、
ドイツの事故分析ではこんなに顎をヒットする可能性が高いそうです pic.twitter.com/Q4SmQy8YcC
— モコ
の日記 @クルマ事故で療養中 (@moco_20200504) September 28, 2020
上の投稿でもわかりやすい画像が添付されていますが、バイク事故時には下あごを損傷してしまうケースが非常に多く見受けられます。
経験された方はご存知と思いますが、筆者の感想としてもあごを含む顔面部分の治療は程度にもよりますが、相当辛いです。
筆者は左顎から目元まで影響する手術の経験がありますが、そのときの影響か、顔を正面から見たとき微妙に左右が均等ではない部分があります。治療を行っても完璧には戻らないケースもあるようです。
他にもフルフェイスヘルメットを使わないデメリットはざっと以下のものが思い浮かびます。
・走行時、顔面に飛んでくる小石や虫が直撃する
・ある程度の速度になったとき、単純に風圧が辛い(安全な車両操作が難しくなる)
・精神的な不安感に繋がり伸び伸びと運転しづらい
特に、走行中の小さな石や虫はシールドがあればほぼ気になりませんが、シールドなしで顔に直撃すると大怪我する場合もあります。
バイクは非常に魅力的な乗り物ですが、このように気を付けなければならない部分も多くあります。バイク乗りの方にはくれぐれも安全に気をつけながら楽しんでほしいですね。