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2022年6月より、上野駅で検証実験が行われているエキマトペ。「エキマトペ」とは、駅アナウンスや発車ベル、電車の音などがまるで「マンガの擬音」のように可視化できる装置のこと。特に聴覚障害をお持ちの方には、ホームで何が聞こえているかが視覚化できるため、危険度が下がると期待されております。その「エキマトペ」を見に行った筆者、意外な使い方を知ることになりました。
駅のホームでの「音」を文字化する装置「エキマトペ」が上野駅で実証実験されています。以前は平日10時~17時のみ稼働していたのですが、2022年9月30現在終日7時~19時の稼働となっています。土日祝日も稼働するようになったので、実際に見られた方も増えているのではないでしょうか。
アナウンスや発着音、文字で表す「エキマトペ」 上野駅で実証中https://t.co/hptcb6BwG5
電車が到着すると、飲料自動販売機の上部に設置したディスプレーに風切り音が「ヒューン」とカタカナで表示されます。
— 毎日新聞 (@mainichi) June 15, 2022
参考:毎日新聞
エキマトペが設置されているのは、JR上野駅の山手線&京浜東北線のホーム。
設置場所は1、2番線の御徒町駅寄り、自動販売機の上になります。
ガチャポン専門店の横から降りるのが、いちばんわかりやすいかも。
特にアナウンスや電車の音がない時は、手話に関するインフォメーションなどが表示されているのですが……。
アナウンスや電車の物理的な音などを、漫画のように文字を可視化してくれる優れもの。
思わず筆者もしばらく見入ってしまいました。ほとんど実際の音とズレがなく、耳の不自由な人にとっては便利なんてものじゃないような気がします。
写真を撮る筆者の横で、動画撮影をしている方がいらっしゃいました。長い時間、何度も何度も撮り直しをされているようなので、意を決して話しかけてみると……
耳の聞こえにくい息子が、プラレール(電車のおもちゃ)で遊ぶ時に見せるんですよ
なるほど!そういう使い方もありましたか!目からウロコですし、その発想力に驚かされました。何事も工夫と想像力だということを学びました。
いつまでも設置してあるといいな……と思ったのですが、こちらの実証実験は2022年12月14日までとなっております。
以前上野駅に訪れた際は、システムトラブルで見ることが叶わなかったエキマトペ。実際に見ているだけでワクワクが止まらないんですよね。これ、聴覚支援学校の最寄り駅だけでも置くことって出来ないんでしょうか。
source:エキマトペ