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もはや多くの人にとって生活の一部となったインターネット。大抵のことがスマートフォンひとつで調べることができ、非常に便利ですよね。ちょっとした疑問ならばサクッと解決できることも少なくありません。そんな便利なインターネットですが、一方で掲示板やSNS上での誹謗中傷が大きな問題とされてきました。そうしたインターネット上の誹謗中傷の抑止になるかもしれない、ある裁判の結果が大きな注目を集めています。
ジャーナリストの伊藤詩織さんが、自身の性被害を虚偽だとするイラストやツイートに関して訴えを起こしていたことはご存知の方も多いでしょう。インターネット上の誹謗中傷を巡る裁判ということで、やはり関心を持つ人も少なくありませんでした。
伊藤詩織さん中傷ツイート訴訟、漫画家らに賠償命令https://t.co/MxlCQXrTMt
性被害の申告が虚偽だとするイラストをツイッターに投稿され名誉を傷つけられたとして、伊藤詩織さんが、はすみとしこさんに550万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は、88万円の支払いを命じました。
— 毎日新聞 (@mainichi) November 30, 2021
11月30日、東京地裁にてイラストを投稿した漫画家のはすみとしこさんに88万円、問題の投稿をリツイートした医師、漫画家の男性にもそれぞれ11万円の賠償命令が命じられました。伊藤詩織さんの当初の訴えである550万円の損害賠償には届きませんでしたが、この裁判の結果が「ネット上の誹謗中傷の抑止に繋がるかも」と考える人は多いのではないでしょうか。
特に”リツイートした人物にも賠償が命じられた”という点について関心を持つ人が多いようでTwitter上では様々な意見が寄せられています。
当然の判決ですね。自分の発言には責任を伴います。SNSでも同様です。
— バビル (@ok12ok12iuiu) November 30, 2021
表現の仕方は様々ですが、「当然の判決です」「訴えが認められたの良いが、賠償金が安すぎる気がする」「ネット社会に法の手が入るようになった」といったように今回の結果を肯定的に捉える人が多いようです。
RTって元ツイの肯定の場合だけでなく、否定の場合でも使用する、フォロワーと元ツイの拡散共有する為の機能の筈では?
— schellenbaum (@schellenbaum1) November 30, 2021
ただ一方で誹謗中傷は良くないという前提を踏まえた上で「RT(リツイート)したから同意ではない気がする」「違法性があるか不明なツイートをリツイートしたら違法、となると高度な法律判断を素人がしなければならないのでは」といったようにリツイートをする=同意と捉えられることに疑問を感じる人の声も目立ちます。
もちろん賠償を命じられた人物にはリツイートした、という点以外にも別の要因があった可能性は考えられます。いずれにしても顔が見えないからと安易な誹謗中傷を行うのは避けたほうが良いでしょう。
裁判に関する話題ではこちらも非常に大きな関心が集まっていました。