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建物、物、人物、背景などをミニチュアで再現する「ジオラマ」。ジオラマ作家の情景師アラーキー(荒木さとし)さんの創り出すジオラマの世界は、日本の古き良き時代を彷彿とさせており、人々の心に何かを訴えかける力強さをも感じます。心を揺さぶる鳥肌ものの作品の数々なのですが、どんなに小さなパーツも妥協を許さない圧巻のクオリティで目を見張るものがあります。今回は荒木さんに制作について色々とお話を伺いました。
【夏の終わり】#本物に見えたらRT#ジオラマ pic.twitter.com/0So9uxu209
— 情景師アラーキー/荒木さとし (@arakichi1969) August 31, 2021
あまりにもすご過ぎるジオラマ作品に、1度見たら何度も見たくなってしまう、目も心も奪われてしまうツイートです。
Twitterのリプ欄には、ジオラマ作品の圧巻のリアルさに驚愕された方が続出し、世界中から声が絶賛の声が寄せられています。
・1000度見した……。
・ディテールえぐい!
・ずっと見てると涙出てくるな。見たこと無いのに懐かしいような、遠いどこかにあったような。きっとオレにも守られてた時代ってのがあったんだと思うぜ。って感情が溢れて来たよ。素晴らしい作品に感謝。
・俺の子供の頃の当たり前の風景だ。 ヤバい泣きそう、あの頃に戻れるもんなら戻りたい……
・えーっと、何処にジオラマが置いてあるのかな…探してたら、この写真に写ってる全てが造られた物だった!
・えっ?本物でしょ?違うの?
■ジオラマ作品はいつから作られているのですか?
私は52歳(2022年2月時点)ですが、数年前にジオラマ作家として独立しています。
ジオラマは幼稚園時代に母親から、お菓子のブリキ缶の蓋に土やコケを並べて遊ぶ「箱庭遊び」を教えてもらって始めたのと、その頃はウルトラマンや、ゴジラの特撮ブームだったのでそれに影響されました。
■神崎商店のジオラマ作品を作られたきっかけを教えてください。
神崎商店は、近所の駄菓子屋がいつの間にか閉店していて、調べてみたら知っている駄菓子屋が、次々に高齢化で店を畳んだ事を危惧して、典型的な駄菓子屋をジオラマで残したいと考えて作りました。
その調査や制作方法を本にして出版しています。ジオラマ本を現在3冊執筆しており『駄菓子屋の[超リアル]ジオラマ』・『作る!超リアルなジオラマ』・『凄い!ジオラマ[改]』の本はジオラマ制作、撮影、ページ基本デザイン、文章まで全て携わっています。
■今までも数多くの作品を作られていて、反響が大きいですがどのような心境ですか?また、今後作ってみたい作品はありますか?
反響があるのは嬉しい事です。今もジオラマの本はいろいろと準備中です。日本の失われつつある様々な文化を、ジオラマで残していきたいと思っています。
荒木さん、お話をしていただきありがとうございました。
実は筆者も荒木さんのジオラマ作品のファンのひとりです。以前、荒木さんの作品展に足を運んだことがあり、ノスタルジックな世界観に引き込まれたのを今でも鮮明に覚えています。
それだけ素晴らしい作品の数々で、細部のパーツ一つ一つこだわられて作られていたのが印象的でした。圧倒的なリアルさは本物さながらで、昭和レトロな雰囲気に感動し、昔の風景に懐かしさもあり、何だかとても心が温まりました。作品に魅了される方々が老若男女いらっしゃるのも頷けますよね。
これからも素敵な作品を心待ちにしております。
リアルといえば、「イカ」の色鉛筆画もリアル過ぎて驚きますよ。
Source:情景師アラーキー/荒木さとし(@arakichi1969)