透明なアクリル板から4枚の正方形をカットし、図のように正方形や長方形を描いたカードを作りました。色のついていない部分は透明です。この4枚のカードを左側にある土台の上に重ねていき、土台の色が完全に見えなくなるようにしてください。赤い色は重なっても構いません。それぞれのカードは回転させても良いですが、裏返しにしてはいけません。

カードの移動や重ね方がわかりやすいように、4枚のカードと土台の位置を変えました。しかし、カードを回転させた場合、どのように回転させたのかがわかりづらくなってしまいます。4枚のカードにA、B、C、Dの目印をつけてわかりやすくしましょう。


4枚のカードにA、B、C、Dの目印をつけました。では、重ねていきましょう。カードを重ねていく順番は決まっていません。ただし、このままの状態で重ねていっても、土台の色を隠してしまうことはできません。


試しに、今置かれている状態で、4枚のカードを重ねてみましょう。4枚のカードと、土台の大きさは同じです。それぞれのカードは土台の上にぴったりと納まります。上の図では、4枚のカードを移動しながら重ねています。さらに、移動を続けて、4枚のカードが完全に重なるようにすると...。


4枚のカードが完全に重なりました。しかし、3か所で土台の色が見えています。つまり、最初の状態のままで重ねるだけでは、土台の色を完全に隠すことはできないということです。それぞれのカードをうまく回転させて重ねると、土台の色が完全に隠されます。ただし、4枚のカードを全部回転させるとは限りません。回転の角度は90°単位です。

頭の中で図形を回転させたり移動させたりするのはなかなか難しいですね。図で説明されるよりも一人でじっくりと考えた方が、意外と簡単に解けるかもしれません。ではしばらく考えて見てください。



-答えです

それぞれのカードは、下のように回転させます。Aのカードは180°、Cのカードは時計と反対周りに90°、Dのカードは時計回りに90°回転させます。Bのカードは回転させません。


4枚のカードを重ねていくと、土台の色は完全に隠れます。

「本当かなぁ。」なんて思っている人いませんか。土台の色が隠れてしまう少し前の段階をお見せしましょう。


A、B、Cのカードを重ねて、あとDのカードだけが残っている状態です。この状態ではまだ土台の色が見えていますが、Dのカードを重ねると土台の色が隠れることがわかります。

-下の4通りは、すべて同じ答えです


4枚のカードを上のように回転させても土台の色をすべて隠すことができるので、答えが4通りあるように見えます。しかし、4枚のカードの位置関係はすべて同じなので、どれも同じ答えだと考えられます。

頭の中で図形を重ねた状態をイメージできる能力(図形認識力)の高い人は、早いうちに解けてしまったのではないでしょうか。興味を持たれた方は、アクリル板やプラバンなどで試してみても楽しいと思います。

図形の問題は平面でも頭を悩ませてしまいますが、素早く発想の転換ができる人は、この形を簡単に作ることができる という、問題にも頭を悩ませてしまいました。

(秒刊サンデー:わらびもち)
情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 図形認識力が必要?4枚のカードを重ねて土台の色を完全に覆え!