―Tシャツの中に入れっぱなしだった宝くじが…!
宝くじを買って、当選発表があったらすぐに当選を確認しに窓口に行く人もいるだろうが、中には「まあ、この次宝くじ売り場に行くときにでも確認するか」といつまでも結果を確認せずにいる人もいるだろう。
アメリカ、ニュージャージーに住む68歳のジミー・スミスもそんな人間の1人。クローゼットの中にかけっぱなしのTシャツの中には結果を確認していない宝くじがいくつも入っていた。
ジミーは、「俺はいつも時間がある時に確認しよう、って自分に言い聞かせてるんだけどね」そういって先延ばしにしていたのだ。
2016年の5月25日。その日の宝くじの当選番号は5,12,13,22,25,35。当選が確定すると、どこで売られたものは確認することができた。それはニューヨークの宝くじ売り場だった。ただ、誰が買ったのかはわからない。
宝くじに当選した人は1年以内に当選金額を受け取らななくてはならない。しかし、この日の宝くじの当選者は一向に現れなかった。そのため、今年の初め頃、ニューヨークの宝くじ協会は市民にこう呼びかけた。
「ニューヨークの宝くじ愛好者の皆さま、ポケットの中を確認してください。車のダッシュボードの中を確認してください。ソファーのクッションの下も見てください。もし当選した宝くじを持っているなら、窓口でお待ちしています」
実際にツイッターでも呼びかけは拡散された。
さて、その頃ジミーは当選したのにも関わらず、当選金額を受け取りに来ていないという奇特な人がいると聞き、万が一、というわけで当選確認をしていない宝くじを確認してみよう、という気になった。ジミーもたまたまその宝くじをニューヨークで買っていたのだ。
確認していない宝くじが沢山入れてある古いTシャツのポケットを探し、自分の番号を確認する。
すると、なんと、すべての番号が一致しているではないか。
「しばらく立ったまま考えてしまいました。夢じゃないかってね」
ジミーはまず窓を開けて外の空気を思いっきり吸い込み、落ち着こうとした。どうにも信じられなかったからだ。
当選金額は当選から1年以内に受け取りをしなければならない。最終受け取り可能日は2017年の5月25日、そしてジミーが気が付いた日は2017年の5月23日、つまり期限の2日前の出来事だった。
当選金は24.1百万ドル(約27億円)。あと2日遅れていれば、手に入れることができなかったのだ。
「ラッキーな当選者がやっと表れて、みんな驚き興奮していました」関係者は語った。
ジミーの名前はラッキーな当選者として瞬く間に広がった。
アメリカの宝くじの受け取り方法は2種類あり、一度に全額受け取る方法と、何年かに分けて受け取る方法がある。ジミーは26年に渡り受け取る方法を選んだ。
2人の子供父親であり、12人の孫を持つジミー。当選金の使い道を聞くと「落ち着いたら家族会議だね」と語った。
もしもまだ当選を確認していない宝くじがある人は、すぐにでも窓口に行こう。そして、忘れられている宝くじがないかどうか、今一度引き出しやTシャツのポケットの確認を忘れずに。
―海外の反応・ 確かにすごいけど、2月に着たっきり、久し振りに来たコートの中から10ドル見つけた時と基本的には同じ気持ち。
・ 26年かけて受け取るとしても1年間に受け取る額はすごい…
・ もしも期限が切れてからそれに気が付いたとしたら…悲しすぎる。
・ 昔、古いTシャツからミートボールが出てきたことがある。
・ 凄い金額…これは宝くじを買わなければ!
・ 一括でもらった人は10年以内に破産するらしい。彼は分割して正解だね。
・ 68歳でこの金額?!使えないでしょ!
・ 似たようなことが自分にもあったよ…スクラッチが当ってたのにお金をもらいに行かずに期限の数日が過ぎていた…まあ、2ドルだけど。
・ わかる、受け取り期限が過ぎた宝くじ見つけること、よくあるよ