お友達のひゅうちぇるから電話が来ました。クリスマスに彼女のピコちゃんとちょっといいレストランでデートをするようなのですが、コース料理のマナーがわからないとの事。ピコちゃんの前で恥をかきたくないと泣きながら訴えてきました。テーブルマナーの講師をしてほしいということでしたのでスパルタ指導をしたわけなのですが・・・。
皆様初めまして。
今回ひゅうちぇるのテーブルマナーの講師を務めさせていただきます綾小路と申します。
本来でしたらレストランでコース料理を注文し実際のコース料理に触れ場に慣れるという事も必要ですがですが、相手は貧乏なひゅうちぇる。
クリスマスデートの為にお金を残しておきたいということでしたので、ファミレスでマナー講座を行う事に致しました。
―某レストランに到着
コース料理を注文した場合、あらかじめシルバーとナプキンがこのようにセットされています。
まず、ナプキンを取ってください。
「うん、わかったぁ~!」
よだれ掛じゃないんだから首から下げません!
ナプキンは膝の上に置いてください。
「えぇ~、そぉなの~?」
では前菜です。どうぞ召し上がってください。
「もぉ~。たくさんフォークとナイフがあるけれどどれから使えばいいんだろう?
これかな?」
違います。
両側の外側にあるナイフとフォークを使って召し上がってください。
「やだぁ~、知らなかったぁ。」
「美味しいねぇ!」
「ご馳走様でしたぁ~!」
ひゅうちぇる、これではご馳走様の合図になっていませんよ。
食べ終わったらナイフとフォークをお皿の上に揃えて置いてください。
ナイフの刃を自分の方に向けることを忘れずにね。
この合図を見て、レストランのスタッフがお客様が食べ終わったとわかるのでお皿を下げに参ります。
では次にスープです。
どうぞ召し上がってください。
「わ~!ボク、コーンスープ大好きぃ!」
ズズズー。
ひゅうちぇる、右手に置いてあるスプーンを使って音を立てずに飲んでください。
決してスプーンを丸ごと口の中に入れて飲むことの無いように。
「やだぁもぉ!お上品に飲みますう。」
クリスマスディナーにはワインやシャンパンが付き物ですよね。
スタッフがワインのボトルからひゅうちぇるのグラスに注ごうとしていますよ。
「あ、ありがとう~!」
ひゅうちぇる、グラスを手に持って注いでもらうのはご法度です。
スタッフが注いている間はグラスに手を触れず待ちましょう。
ではメイン料理が運ばれてきましたね。
どうぞ召し上がってください。
「僕もう分るよ!いただきま~す!」
「ご馳走様でしたぁ!」
先ほど教えたことをちゃんと覚えてらして偉いですよ、ひゅうちぇる。
では最後にデザートです。
上にセットされているナイフとフォークをお使いになって召し上がってください。
「えぇ~?ケーキにナイフなんて使うのぉ?」
使わなくても結構ですが、セットされていれば使っても何ら問題ありません。
「じゃあナイフとフォークでお上品にいただきま~す!」
これで今回のテーブルマナー講座は終了です。
ひゅうちぇる、よく頑張りましたね。
「綾小路さんありがと~!
これでピコちゃんの前でも恥をかかずにお食事ができるね!」
笑顔で意気揚々と帰っていきました。
はあ、ひゅうちぇる相手に疲れましたわ。
(秒刊ライター:綾小路)
情報提供元: 秒刊SUNDAY