旧日本海軍が当時の拠点だった広島県呉市に建設した巨大な地下壕が、初めて報道陣に公開されました。
 地下壕は海上自衛隊・呉基地の中にあります。

 「こちらが今回公開されることになった地下壕の入り口なんですが、外壁を見てみますと、コンクリートがしっかりと使われていた分厚い構造になっていることがわかります。中に入ってみますと、少し広めの空間が広がっていて、外とは違ってひんやりとしています」(記者)

 公開された「呉鎮守府・司令部地下壕」です。軍の司令部や貴重な資料を空襲の火災から守るために、1943年からおよそ2年をかけて建設されました。海軍の拠点だった呉は終戦までに14回の空襲を受けましたが、地下壕の内部に被害はなかったということです。

 地下壕は戦後、倉庫として使われた時期もあり、存在は知られていましたが、全容は明らかになっていません。海上自衛隊は、地元の高等専門学校に依頼してレーザーなどを使った詳しい計測調査をすることになりました。それぞれの部屋の使われ方や全体の構造を明らかにしたいとしています。

 「一般に公開することで呉の歴史を肌で感じてもらえる」(海上自衛隊 池太郎呉地方総監)

 海上自衛隊は、今月29日に開くイベントにあわせて、地下壕を初めて一般公開することにしています。(18日04:33)